君に送る素敵な誕生日【ころりーぬ】【短編合作】

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3. 2. 1…！



零時ぴったり、私はころんへメッセージを送る。



送るとすぐに既読がついて、返事が返ってきた。



“ありがと。
で、あの手紙ってどこにあんの？”



お、企画を受け取ってくれるのだな？

よし、情報を与えてしんぜよう←



“ころんの机の隣の引き出しに入ってる〜”



今頃ころんは探してんのかな…？

なんかよくわかんないけど、わくわくしてくる！笑



＿＿＿
ころんside

零時ぴったり、スマホの着信音が鳴る。

見てみるとAからのLIMEが。



“はっぴーばーすでー ころん！
今年も一緒に笑って過ごせたらいいね！”



今年も一緒に、か。

僕はずっと一緒にいたいな、なんて。

柄でもないので送るのはやめておいた。



それより、例の手紙の所在を聞かないと！

“ありがと。
で、あの手紙ってどこにあんの？”



送られてきた返事によれば、僕の机の隣の引き出しにあるとか。



見てみると、確かに大量の手紙が入っていた。

いつの間に……



変なところに感心しつつも、計23通の手紙をリビングまで運ぶ。



…早速開けてみようかな。



1通目。

封筒を開けると、そこには小さなカードが入っていた。

書かれていた文はというと……



−生まれてきてくれてありがとう。



「っ！」

思わず声が漏れる。



生まれてきてくれてありがとう、なんて。

絶対泣かせにきてるよな?!



既に涙腺は緩んでいて、気を抜くと泣いてしまいそう。



それほどに、嬉しい言葉だった。

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