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『予約してたAです。』
「A様ですね…はい、お待ちしておりました。此方へどうぞ」
この店はある有名なフレンチレストラン
そこそこ値段は高いけど時々ぐらいは良いよね…と思い予約した
「メニュー通りにコース料理が出てきますのでゆっくりお待ちください」
『はい、ありがとうございます』
私達に背中を向けて歩き出したお洒落な店員さんを少し見たら、本題のころんと目を合わせた
『ふっ…ふっはは!もう、本当に緊張し過ぎ!リラックス!リラックス!』
明らかに緊張してズボンのポッケにぎゅぅーっと握りしめているころん
「べ、別に緊張してねえし…」
と今度は目をそらしてしまった
『…私さ一回、恋人とお洒落なランチしてみたかったんだよね。だから叶って嬉しい』
と何時もの笑顔を向けるところんも何時も通り笑った
「やっぱ、Aが無理して無いなら何でも良いよ。でもAが楽しいならもっと良いよね」
こういう思考のころんを分かっていてどんどん発言する私も我が儘かも知れないけど、ある意味ころんも我が儘だ
『よし!今日はいっぱい食べよう!』
「うん」
でも、きっと今日は素敵な誕生日になるよ
私が頑張るから
.
『ふぅ…美味しかったね』
「うん。Aが好きそうな味で良かった」
またもや彼女第一思考発見
『よし、じゃあケーキ屋さん行って帰ろ』
「うん」
ころんの唯一の希望でケーキは家で二人で食べる事になった
「予約していた青山です…」
「あ、青山様ですね!…はい、此方になります」
『可愛い…美味しそう…』
お洒落な箱に包まれているチーズケーキ
でもケーキにはプレートが乗っていない
そう、わざと。だ
「ありがとうございます。それでは少しお時間頂きますね」
「『はい!』」
その待ち時間に私が仕組んだメッセージプレートが飾られる予定だ
「ありがとうございましたー!」
明るく見送ってくれた店員さんに感謝しながら店を出た
「それでね、さとみくんがー」
『さとちゃんらしいねえー』
キキィーッ
凄いスピードで此方に向かってくる車
急過ぎる状態に硬直している私達
『っ!』
私はとっさにころんの盾になった
続く
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花奈(ばなな) - 怜奈さん» 続き公開致しました。楽しみにして頂けていて本当に嬉しかったです。コメントありがとうございました! (2019年5月25日 11時) (レス) id: dfbaedbf2e (このIDを非表示/違反報告)
怜奈(プロフ) - 続き楽しみにしてます。 頑張って下さい! (2019年5月25日 8時) (レス) id: 0a0af767da (このIDを非表示/違反報告)
花奈(ばなな) - かなさん» とても参加者様の皆様面白く楽しい作品を作って頂けたので是非お楽しみ下さい(^^)コメントありがとうございました (2019年5月24日 22時) (レス) id: dfbaedbf2e (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 楽しみにしてます (2019年5月24日 21時) (レス) id: 0a0af767da (このIDを非表示/違反報告)
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