お見合い婚【谷山紀章】 (ページ1)

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「紀章､ごめんね」

『ん？』

「ちょっと…お家の事情で…お見合いすることになっちゃった…

声優さんなのに…」

『事情話せばわかってくれるファンの方々のはずだからだいじょぶ～』

なーんて、軽く流しすぎた

お見合い婚なんて所詮愛はないんだからただ同じ家に同居してるだけだと思ってた

「あ、そうそう…あとね向こうから…子どもいっぱい作ってねって言われてるのよ｡

頑張ってね♡」

…どうせ俺と同い歳くらいだろ？

無理があるだろー

*.

*.

数日後､お見合い相手との待ち合わせ場所に行った

｢…あの、谷山紀章さんですか…？｣

若い子が来てそう言った

この子ファンかな？

この子は…流石にお見合い相手では無さそうだ

『はい。

…でもm｢私っ!森内A､と言います…

親に言われてここに来ました…!

…なので、あなたのお見合い相手です｣…えっ…

失礼ですが…おいくつですか？』

「21です」

『…えっ』

聞いてない｡犯罪レベル

「私の約2倍の歳の方とお見合いなんてうちの両親､おかしいですよねw」

それを受けるうちの両親もおかしいです