麻薬の誘惑

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今日も甘く蕩けるように - 2024年4月25日

小野大輔【嫉妬】
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小野さん言いません言いませんよ？
心の中だけで、留めときます。

今すっごい邪魔です。

本当に邪魔、今日が急に休みになった
からって、私の邪魔をしないでほしい
さっきから、私の後ろをてとてとついてくる
小野さん、貴方は何歳ですか？38ちゃいですか？
と、心の中で思っています。言ったら言ったで、面倒くさそうですからね、38ちゃい面倒くさい

「小野さん、何かあるなら言葉で
言ってくれなきゃ、私には伝わりませんよ」

「あ、ごめんね、何か君の後ろを
歩きたくなったの、気にしないで」
「無理です。台本チェックでもしてて下さい」

「やっぱり？ごめんね、分かった ソファーで
大人しく、台本チェックしてます。」

しゅん、と言う効果音が、似合う表情しつつ
声もワントーン下げている、流石、声優だな
と思うほど、まるでアニメの様だ、いわゆる
職業病とかそんな感じか？無意識に金……
命を吹き込めるような声を出しているのか？
それとも知っていてなのか、……ないな、小野さんだし、

まぁいいけど……気にせず掃除を続けようとすと
この家の香りがした、家主の匂い、その香りに包まれている、つまり抱きつかれてる。

「小野さん、どうしたんですか、言ってくれなきゃ
私分からないんですよ」

「ちょっとだけちょっとだけこのままで聞いて、君がさ、色んな人の所に行ってるのは分かってる仕事だし、でもさ首筋にこんな物つけて来ないでよ」
「小野さん」

「分かってる、君は俺だけの物じゃない、でも君に会えるのは、一週間のうちの一回なんだよ？なのにさ、こんなキスマーク付けてさ、」
「小野さん」

「ごめんごめんね狭い男だよね」
「小野さん」
「ごめんね、今どくから、」
「小野さん！」

私は小野さんの腕の中で回って、手を小野さんの頬につける、

「謝るのは私の方です気づかなくてごめんなさい」
「いや俺がっ、」

そう言って、何か言おうとする小野さんの口を私の口で塞いだ、私はうまくないから、チュッと言うような音は鳴らなかったし、少し背伸びしなきゃならなかったし、でも……

「今夜は泊まっていきますね」

顔を真っ赤にしながら口をパクパク開け閉めしてる貴方を落とす事は容易い事だと私は思う、

私からするなんてほとんどあり得ないんですから、小野さんが嫉妬なんて珍しいから特別です。

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