風が三十二立ち ページ33
「ね、主.....加州くんと約束したんだよね.....？」
「は、はい」
大事な話があるとかで、ここ＿大広間＿での夕食になったのだが
並んだ食事を前に正座した私は
燭台切と歌仙に囲まれ、その上刀剣男士からの冷たい視線にさらされていた
ちらり、と顔を上げようとすれば燭台切の据わった目と合う
そういう顔は敵＿時間遡行軍＿に向けるべきものだろう
「分かってるのかい？
女の子一人であんな場所をうろうろするのも危ないのに、こんな夜遅くまで.....」
ごめん
でも夕方って、夜遅くではないろ思うけど....
でもあんなに眉間にしわを寄せて怖い顔をしている歌仙に、
とてもそう突っ込むことはできなかった
「歌仙くんの言う通りだよ？.....大体反省してないでしょ、その顔」
え、まだ続くの....？
流石に足が痺れてくると、どろんっとこんのすけが現れた
お稲荷さんを沢山上げる、命の恩人
「大事なお話は、この私からでございます」
「え、こんのすけからだったの？！」
`はい`と言って、大広間の中心に座り込む
その神妙な顔に、只事ではないと見えて皆そちらを向いた
そのお陰様で、私はお説教から免れた
話って、私のことなのだろうか
「して、話とはなんだ？」
中々話を切り出さない彼にしびれを切らしたのか、目を細めた三日月が問う
こんな雰囲気だからか
誰も物音一つ立てず、ことを見守っていた
やがてその空気に耐えかねたこんのすけが、意を決したような表情で口を開いた
「明日、雲様が病院に行くことになったのは知っていると思います
そのあと入院することになるらしくて、二・三日ここの本丸を開けることになりました」
「え、じゃあその間、この本丸は......？」
「加州殿、その心配は大丈夫です
雲様の担当者、高木さんが代理を務めて下さるそうなので
......それで、話なのですが
この本丸はもう更生されたものと見なされているそうです
だから、入院中に審神者様にはこれからを決めてもらわなければなりません」
それって......
私の視線に気がついて、小さく頷いた
「雲様が次にこの本丸の門をくぐる時＿＿＿あなたは正式な審神者になるのです」
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アカネ(プロフ) - 三十九立ちの所で多分｢お花｣と書こうとしたと思うのですが、｢お米｣と書いております…！更新頑張って下さい、とても楽しく読んでいます…！ (2018年9月8日 17時) (
レス) id: e853e23932 (このIDを非表示/違反報告)
悠@ - 露草浅葱#絵描き同盟さん» お忙しい中ご返答ありがとうございます。そうですね、キャラヘイトとは異なる点が幾つかあると思います。それは私の非ですね、すみません。ですが、タグ削除等は行ってほしいとは思っています(タイトルの刀剣乱舞は消さなくても大丈夫です。) (2018年7月26日 13時) (レス) id: c35ccfc481 (このIDを非表示/違反報告)
悠@ - こんばんは、突然すみません。この小説はブラック本丸を元にした作品だとお見受けしました。しかし、ブラック本丸というのはキャラヘイトと言う犯罪になりますので、刀剣乱舞原作に関わるタグをすべて削除するか、小説自体を削除してください。 (2018年7月25日 19時) (レス) id: c35ccfc481 (このIDを非表示/違反報告)
槝 - 一気読みしました。主の正論は自分の事を棚にあげてると思いましたが前に進めている姿は良い。沖田組好きなので加州の話は読み応えあり、彼らが変に罵り合う事なくレア刀が出張る事もなく、刀剣が等しく出ていて大変楽しめた。応援してます。 (2018年7月1日 6時) (携帯から) (レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：露草浅葱 | 作成日時：2018年6月30日 14時
