【刀剣乱舞】これから、風が吹き始めそうなので 参

風が十七立ち ページ18

自分のこと......？








`どうしてそんなことを？`て聞けれたら良かったんだけど、


とてもそんな雰囲気には見えなかった





質問の意図も回答の仕方も分からなくて、私はじっと加州を見つめる









「っ俺は、俺には、あんたが自身を軽んじてるように見えた





あんたは分かってるの？


主というあんたは、あんただけのものじゃないんだよ!!




俺たちの思いも、未来も全部あんたにかかってるんだよ!!!!!!!」









それじゃ、まるで


......私を`心配しているみたい`じゃないか







加州は私が本丸を逃げ出したことに幻滅して、怒っていたんじゃないの？





私が時代を遡るなんて危険なことをしたから、心配して......？









そっか、そっか








＿＿＿＿彼らは優しいから









最初から`怒って`なんていなかったんだ




ただただ私の身を案じて、`心配`してくれていたんだ








それなのに私は......!!









「ごめん、ごめんなさい



勝手なことばかりして、皆に迷惑をかけて本当にごめん」









「迷惑はかけるためにあるのだろう？......って、あんたが言ってた」



「そうだよ！主さん!!」








「でも、そんなこと......!!」









ふわっと優しく笑った山姥切がそういう






優しい、優しすぎるよ



私なんかがこの優しさに甘んじちゃだめだ









「カカカカ!!

人は良い行いも悪しき行いも、返ってくるというだろう



主殿の言った言葉がちゃんと帰ってきたのであるな!!!!!!!」









眩しいくらいの笑顔で山伏が笑う








迷惑はかけるためにある......か







きっと何も考えずに私が言ったんだろうけど、



まさか`自分の言った言葉`に私が救われてしまうなんて









「鶴さん、連れて帰ってくれたのはうれしかったけど


......そんなに怪我してしまったら、元も子もないでしょ？




それに僕たちばっかり救われてるよね




主を僕たちは救えることはできないの？」









眉をひそめた燭台切がそういう








救う、なんて大層なことしてないけど



やっぱり燭台切は私のことを過信しすぎだよ






そんなに私がすごくないってことに早く気付いてほしいものだ








それに審神者は刀剣男士を守る立場




歴史を守る彼らを守れるのは、きっと審神者だけ

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