風が十三吹き ページ14
結局
そのまま、桜さんとは別れることになった
「また、連絡ちょうだい！今度、お茶でもしましょう!!」
「是非、お願いします！」
ぶんぶんと腕を振りながら、どんどん遠ざかっていく彼女
大人しそうに見えて、実はパワフルならしい
でもやっぱり、彼女は最後までとても優しい人だった
「続けて、演練することもできるらしいけど....どうする？主」
首をかしげながら、見上げてくるのは蛍丸
彼が戦う姿は遠目から見えたが、随分と勇ましかった
こんな小さな体にどれほどの力があるというのだろうか
それにしても、演練か.......
「....でも、久しぶりに戦って疲れてると思うから、帰ろっか」
「そーか、残念だなぁ.....でも、また演練に行くときには誘ってくれよな！主さん!!!」
否、まだまだ元気のあり余った刀剣男士がいた
「じゃあ、その時はよろしく。愛染」
「おう！」
これまた元気に答えた彼は、嬉しそうに蛍丸の横に並んだ
「じゃあ、帰るってことで。異論はないね？」
「そーいうことですよ。ほら、さっさと帰りましょう.....お小夜が疲れてるんです」
小夜の手を引いた彼が、眉間にしわを寄せながらそう言う
手を引かれている小夜は眠いのか、時々舟をこいでいた
.......とりあえず
「宗三、その怖い顔をどうにかしてよ」
「あなたもです。早く主から離れなさい」
「いやじゃ」
対象はどうやら、小狐丸にも向けられていたらしい
そのの対応にカチンときたのか、小狐丸の首根っこを鷲掴みして
宗三は腕力によって引きはがした
その顔には眉間にしわどころか、青筋が浮かんでいるようにみえる
彼もまた、怒らせてはいけない人種なのだろう
.......覚えておこう
そもそも、あの細い体のどこにそんな力があるか
蛍丸といい、宗三といい
刀剣男士という存在はこうも、常識を外れてくるものなのだろうか
.........でも、宗三。一言いうね。ありがとう
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月夜桜(プロフ) - 失礼致します、「風が二十九吹き」が非公開となっているようです。 (2018年6月30日 9時) (
レス) id: 02630f3ef1 (このIDを非表示/違反報告)
AKASAN(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしてます、頑張ってください！！ (2018年6月29日 13時) (レス) id: 1168bef346 (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - 面白いですね！これからも頑張ってください！あと、方便ではなく、方言ではないでしょうか？間違っていたらすみません。 (2018年6月25日 0時) (レス) id: e253f59a3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：露草浅葱 | 作成日時：2018年5月22日 15時
