検索窓
今日:16 hit、昨日:0 hit、合計:2,175 hit

第48夜 ページ49

とりあえず、しょうが焼きと卵焼きをつっこみ、お米も入れたほうがいいのかを考えながらウインナーを炒めていると、彼が後ろから覗いてきた。



「卵焼き余ってる?」



「びっくりした。余ってるよ」



「いぇーい」



驚くほどテンションの低いイェーイを発して、卵焼きを口へ運び込んだ。



「…。可もなく不可もなく」



「食べながら喋らない」



口をモゴモゴしながら喋る彼を注意する。



「いつまで覗いてるの」



卵焼きを食べ終わったのに、まだ料理している様子をみている。



「いや、あんま料理してるとことか見たこと無いから」



もはや、肩に顔を乗っけてきており、動き辛さしかない。



「邪魔!!」



「なんで料理できるんでィ。料理は女中とかがやっててくれたんだろ」



「うちの見世は、年季明けに嫁入りできるように、そういう事仕込んでおいてくれる所だったし、そうじゃなくても、女中の仕事見て、出来る子は出来るよ」



「ふぅん。どっかの姉貴に教えてやりてェなァ」



「誰?」



「志村姉」



「え。凄いおいしそうな料理作りそうなのに。ダメなの?」



「駄目って言うか、ありゃ凶器でさァ。通称ダークマター。近藤さんもアレ食べて記憶失ってるし」



「寧ろ何かに活用できそうだね」



あたしが笑って答えると、彼の声色が変わった。



「実物見たこと無いからそう言えるんでィ。あれは、ヴォルデモートと同じ扱いでさァ」



急に、彼の目の光が消えた瞬間だった。

お知らせ→←第47夜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 真選組
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2018年7月28日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。