第46夜 ページ47
「…お店、壊れちゃったねぇ」
奥から呑気に女将さんが出てきた。
「コレ、弁償代とかでないんですか…?」
派手な壊れ具合に、これもしかしたら器物破損とかで訴えたら勝てるんじゃ…。とか考えてみる。
「まぁ、しょうがないわよねぇ。真選組なら許すしかないよ」
銀時の旦那や神楽ちゃんを見る限り、厄介者の集まりとしか考えられてなさそうな真選組を温和な表情で許している女将さんを呆然と見る。
「どうしようもなかったドラ息子が真選組に入れていただいて。今はすっかり真面目に働いているのよ。感謝しなくっちゃね」
「そうなんですか。…にしても、これはやりすぎじゃない、ですか?」
「あたしもそう思ってた所だよ」
優しい顔をしていたが、本心はそうでもなかったらしく、後からきっちり弁償を頼んだようだ。
おかげで、再建できるまで営業停止で、仕事も休みになった。
しかし、そんな事では生活が成り立たなくなってしまうため、働いていないが、最低限の給料は払って貰えることになったので、ありがたく少しの間ゆっくりさせて貰うことにした。
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作者名:紫 | 作成日時:2018年7月28日 16時