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第17夜 ページ18

「いやァ、すまんすまん」



「ホント、いつもこんなんじゃ、俺たちも対応し切れねェぜ、近藤さん」



「いいじゃねェですかィ。こう堂々とサボれて」



丁度本日の回収先が茶屋だったと言うことで3人でお茶と餅をつまんでいっている。




「しかし、驚きましたよ。真選組の局長やっている方がストーカーだなんて。警察ってそれでいいんですか」




中身の少なくなった湯のみにお茶を注ぎながら話をしにきた。




「気持ちわりィ」




さっきからもの凄く怪訝そうな顔をした沖田さんがそう言ってきた。




人の顔見るなり気持ち悪いだなんて、失礼な人。




「言葉遣いが普段と違うから、気持ち悪いんでィ」




この男、今あたしの心の中を見据えていた。確実に。末恐ろしい男だ。




「いつもの廓言葉はどこいった」




「ちょっと、あんまり、大きい声で言わないで。お店では使わないって言う約束なんです」




ローテンションの癖低いからだろうか、声はまあまあ通るのがたまに傷だ。



「あんなに、しんすしんす言ってたのに、大人しくなったもんでさァ」




「だから、やめてって!!」




「そういえば、お前の姐さん、どうなったんだ?うまくいきそうか」




あたしと沖田さんの間が無言で睨みあっているのを見兼ねてか話題を姐さんに土方さんが強引に変えてきた。




「あぁ。結婚が決まって」




「おぉ、それはめでたいな。いつか俺もお妙さんと…」




「近藤さん絡むとややこしくなるんで、今は黙っててくだせェ」




「総悟…」




「そいで、式とか住む家どうなってんだ」




「家は霧雨姐さんが箔雨を娘として連れてあちらの家へ引っ越すことに。式は道中を」




「あっちの反対は無かったのか?」



「えぇ、とても理解のある方々で。ただ、近所の目はそうもいかないようで」




「そらそうでィ。遊女なんざ、いい印象なんか持たれやしねェに決まってら」




「総悟!そんな言い方ねェだろ!!」




「いや、正論ですよ。いくら着飾ったって所詮はそれが仕事。卵だろうがトマトだろうが投げられてやりますよ」





「よし、決めたぞ!!」





「当日、道中の警備に真撰組が当たる!!」





「…まじですかィ」

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作者名: | 作成日時:2018年7月28日 16時

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