終幕道中【銀魂】 (ページ15)

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第14夜ページ15

2人だけなので、外で食べて帰ろうと思っていたら、土方さんと沖田さんも一緒に来た。

「箔雨、ちゃんと好き嫌いせず食べな」

茄子を避けて食べる箔雨を注意した。

「兄ちゃんも、してる」

さっきからやけに何かあたしの皿に入れていると思ったら、お前もか。

「さっきから何してなんし。箔雨が真似する」

「いや、舞茸好きじゃん。入れといてやりまさァ」

「総悟は別に好き嫌いはしないぞ。お前もちゃんと食え、マヨネーズかけてやろうか？」

「ガキに変な趣味押しつけるなよ。死ね、土方」

「最後の関係なくね!?」

「好き嫌いでやってないんなら、もったいないし、もらっておきんす」

「姐さん、嬉しそう」

「別に、嬉しくなんか。こんなことで喜ぶほど子供じゃありんせん!!」

「あ、すいやせん、酒くだせェ」

「近づかないでくださいね。匂いも嫌なんで」

「言われなくても、近づかねェよ」

食べ終わってすぐに眠くなってしまった箔雨をおぶって帰ることにした。

2人と店の前で別れ、月の出ている道を歩いていく。

「…姐さん、いい匂い」

「香水なんか付けてないよ、もう」

「なんかね、安心するの」

そう言って、きゅっと更にくっ付いてきた。

「変な子」

そう、笑って帰った。