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ーここで僕の話相手になってよ
そう言った彼は、わたしの正面の席へ腰掛けた
｢話し相手、、ですか｣
あれだけ会いたいと願った相手なのに、
いざ目の前にすると、少し怯えてしまう
恐怖じゃない
つまらない人間だ、と判断されることへの怯えだ
雲｢君の考えに興味があるんだ｣
｢そう、言われても、、
そんなに面白い人間ではないですよ、わたし｣
雲｢ふぅん
じゃあ、また戦う？｣
ニヤリと口角をあげて言ったその言葉は、
彼なりのユニーク、に聞こえる(本気かもしれないけど、、)
｢わ、わかりましたっ
じゃあ、、何から言いましょう
難しいですね、自分の話って｣
雲｢君がこの学校を選んだ理由は｣
｢選んだ、というか、この地域に越してきたので、、
近い学校にしようと思って｣
嘘はついてない
雲｢じゃあ、越してきた理由｣
｢それは、、｣
どうする？話していいの？
わたし、今自分の望みが叶って舞い上がってない？
このぐちゃぐちゃな心を
今すぐ差し出していいの、、？
知って欲しいのに知られたくないような
｢えっと、、親が、、｣
父親の転勤を理由として、ここへ来たけれどそうじゃない
自宅はわたししか居ない
広いだけのマンションだ
ここで何か口を挟んでくれればいいのに、
わたしの回答があるまで、彼は何も喋らずこちらを見つめ続けている
｢親が、、その、、｣
わたしは、結局いつも中途半端だ
会いたいのに、会えば焦って拒否してしまう
話したいのに、上手く言葉を出せない
伝えたいのに、真実を知られるのがこわい
雲｢まぁいいや
そこはそんなに興味ないし｣
｢えっ｣
わたしの複雑な思考回路が、彼のそんな一言で簡単にぶった切られた
雲｢逆に君は？
僕に聞きたいことないの｣
掘り進めてくるかと思えば、一旦手を引いてくる
普段人付き合いなんてしないからだろうけど、
中々に強引な関わり方をしてくる
なのに、このゆったりした空気が心地いい
｢聞きたいこと、、ですか
あ、じゃあ、中学の頃の話を聞きたいです
並盛中でも風紀委員をやっていたって聞きました｣
雲｢へぇ、知ってるんだ｣
｢雲雀さん、ここじゃ有名ですから｣
雲｢いいよ、教えてあげる｣
初めて見る、現代の雲雀恭弥の柔らかい笑顔は
脳裏に焼き付いて離れない
この感情が芽生えてしまったら、
もう10年後の彼からの警告は無駄になるだろう
厄介事なんてどうでもいい
この人の傍に居られるなら。
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ぱるよ(プロフ) - フランとベルさん» フランとベルさん、そしてイーピン！ コメントありがとうございます！ めちゃくちゃ頑張って続編書きます！！、 (2021年8月24日 15時) (
レス) id: a125b6a2dc (このIDを非表示/違反報告)
ぱるよ(プロフ) - いぇすたでぃさん» いぇすたでぃさん！嬉しい！！！！！ とってもありがとうございます！生きる活力です！！ (2021年8月24日 15時) (レス) id: a125b6a2dc (このIDを非表示/違反報告)
フランとベル - やっっったーーっ！続編めちゃめちゃ楽しみです！！絶対続編見ます！！！イ「熱烈歓迎イーピン感謝！」 (2021年8月24日 0時) (レス) id: 9f95d8689d (このIDを非表示/違反報告)
いぇすたでぃ(プロフ) - もちろんついていきます！！めちゃくちゃ楽しみに待ってますね！！！ (2021年8月23日 20時) (レス) id: e601f9c87a (このIDを非表示/違反報告)
ぱるよ(プロフ) - フランとベルさん» フランとベルさん、はじめまして！ 興奮度の高いコメント、ありがとうございます！ やっぱり夢なんだから甘い皆がいいですよね、、んふ。 ぜひこれからも読んでやってください！ (2021年8月16日 23時) (レス) id: a125b6a2dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱるよ | 作成日時：2021年8月2日 14時
