二拾六話 ページ27
朝目が覚めると原田さんはそこにはいなかった。
顔を洗うために井戸に向かうと永倉さんが怒った様子で歩いていくのが見えた。
『おはようございます』
沖田「おはよ」
原田「よく寝れたか？」
『っ...はい...お陰様で』
原田「そうか」
原田さんの顔を見るだけで顔を赤くなってまう。
水をくんではそれで顔を洗い手拭いで顔を拭いてる時に伊藤さんの話を聞いた。
何でも昨日のことがあったからなのか元々考えていたことなのか御陵衛士というものを作り新選組からは離れると言うらしくその中には平助君と斎藤さんがいるらしい。
『二人とも行ってしまうんですね』
井上「寂しくなるね」
千鶴「はい...Aさん怪我は？」
『ん？大丈夫だったよ...山崎さんにも見てもらってそこまで酷くないって言われたから...千鶴ちゃんは？』
千鶴「私は少し...」
『そっか...』
それから歩いていると斎藤さんを見つけては私は後を追っては斎藤さんの服の裾を掴んだ。
斎藤「...A」
『斎藤さん...なんで離れてしまうんですか？』
斎藤「...Aには伝えておく...俺は副長から命令で御陵衛士に行くことになってる」
『えっ』
斎藤「伊藤さんがなにか企んでないかそれを探るためだ」
『よかった...本当によかった』
本当に行ってしまうのではなく土方さんからの命令で行くということがわかって本当によかったと安心しては少し涙を流していると腕を引き寄せられ優しく抱きしめられた。
斎藤「.....もう気持ちを隠すのを辞めることにした...俺はAのことを好いている」
『斎藤さん...』
斎藤「返事はすぐには聞かない...だがまたいずれ聞かせてくれ」
『はい...』
斎藤「...泣くな...」
そう言って優しく私の涙を手で拭ってくれた。
斎藤さんは荷造りをするらしく戻っていって境内を歩いていると長椅子に座っている平助君がいた。
私はその横に座らせてもらった。
平助「俺はみんなが思うほど伊藤さんの言ってることが全ておかしいとは思わないんだ...それに伊藤さんを誘ったのを俺みたいなもんだし」
『平助君は...向こうで何をしたいの？』
平助「何をしたいとかはわかんねぇけど.....この国に何が必要なのかを見てみたいんだ...だから今回は伊藤さんに着いていく」
『...そう思うなら止めないけど...寂しいよ』
平助「俺だって...みんなと離れるのは辛いし...Aとだって...」
私の目を見た途端ほんのり頬を赤らめてはゆっくり近づいては私の頬に接吻した
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みつき - すごく面白かったです！更新お待ちしております(*´∀`)♪ (2020年8月21日 14時) (
レス) id: e32166ccbd (このIDを非表示/違反報告)
愛梨沙(プロフ) - 面白いです。続き気になります。更新頑張ってください (2019年11月11日 10時) (レス) id: cd2953f50f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒き怪盗 | 作成日時：2018年9月17日 2時
