拾五話 ページ16
平隊士視点
今まで言った人達はどちらかと言うとわかりやすい部類に入る。
あと二人がなかなか難しいのだ。
少し前なんだけど僕は朝早くから稽古をして汗を井戸の水で洗い落としていたちょうどそこに原田組長も来ては体を流していたのだが廊下を八雲さんが通るのを見ては身だしなみを整えてから後を追っていた。
原田「おはよ、A」
『おはようございます、原田さん』
原田「今からどこ行くんだ？」
『あっ...千鶴ちゃんのお手伝いに』
原田「そうか、いつもありがとな」
『いえ、じゃあ私行きますね』
そう言ってその場を後にする八雲さん。
傍から見たらまぁ普通の会話なのだが僕が気になったのは会話の最中さりげなく八雲さんの頭を撫でたりしていた原田組長だ。
まぁそこまできにする所ではないが何となく八雲さんを見る目も優しいような感じがした。
その日の夜には厠に行って部屋に戻ろうと思って歩いていると中庭で月を見ている八雲さんと副長を見かけた。
『綺麗ですね』
土方「そうだな...ここに来て少しは気持ちは良くなったか？」
『はい...皆さんのおかげでまた幸せな日々が遅れています...ありがとうございます』
土方「...礼を言う必要はねぇ.....ただあまり1人で抱え込むのはやめろ、お前の悪い癖だ」
『っ...ふふっ...わかりました、気をつけますね』
お互いに少し微笑みながら話をしている感じは微笑ましいし何より美男美女が月に照らされながら一緒にいると目の保養になる。
副長は基本的に厳しいのだが八雲さんには常に優しいように見える。
ココ最近そんな感じで皆さんの観察ばかりしてしまっている。
まぁ、こんなすごい人達に好かれていては僕には入る隙なんてあるわけないから諦めてはいる。
僕だけでなく他の隊士もみんな諦めているが男所帯の新選組の紅一点の八雲さんなためきっと皆ずっと想い続けては行くとは思う。
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みつき - すごく面白かったです！更新お待ちしております(*´∀`)♪ (2020年8月21日 14時) (
レス) id: e32166ccbd (このIDを非表示/違反報告)
愛梨沙(プロフ) - 面白いです。続き気になります。更新頑張ってください (2019年11月11日 10時) (レス) id: cd2953f50f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒き怪盗 | 作成日時：2018年9月17日 2時
