27story ページ28
私は無我夢中で走っていた。
何であそこにバーボンがいたか考えても全然思いつかなかった。
後ろから走ってくる足音が聞こえなくなったため路地裏に入っては呼吸を整えるために壁に手をついて休憩していると……。
安室「やっと追いつきましたよ……ベリーニ」
『っ?!』
声が聞こえれば振り返るとそこには汗を少し流しながらも余裕の笑みでこちらを見ているバーボンがいた。
『いつの間に……』
安室「流石に速いですね……あなたは」
このまま居てはいけないと思いまた走り出そうとしたら腕を掴まれてしまい目を見開いていると近くの壁に押し付けられてしまい腕は頭の上で拘束されて身動きが取れなくなり。
安室「何度も逃がすわけないでしょ」
『なら、いつまでこうしてるの?』
安室「僕の質問にちゃんと答えてくれれば」
『内容にもよるけど……』
安室「じゃあまず一つ目……なぜジン達に海に沈められたあなたがこうして生きているんですか?」
その質問をされて少し考えた。
赤井に助けられたなどと言ったらかなりやばい事になるだろうと思い違うことを言った方がいいと思っては……
『なんとか助かったの』
安室「まぁそういうことにします……では二つ目……あの約束を何故破ったんですか?」
『っ……バーボン』
まさかの質問に驚いた。
あの約束を覚えていたことが何より一番の驚きだった。
昔、二人でよく任務をしていた時だった……
〜回想〜
『はぁ……もう心配しすぎ』
安室「心配しますよ……腕を撃たれてるんですよ!」
『だからって包帯グルグルにしなくても』
安室「なんで僕なんか庇ったんです……」
『だってバーボンが私にとって大切な信頼出来るパートナーだから』
安室「……なら約束してください……僕のことをちゃんとパートナーと見てくれているのなら……何があっても黙って僕の前から居なくならないで下さい」
『わかった……約束する』
〜回想終了〜
あの時の約束を私は破ってしまっていた。
『……ごめんなさい……約束守れなくて』
安室「謝って欲しいわけじゃない……理由を知りたい」
『私と今でも接点があったとわかっていたらあなたに疑いがかかる……だから』
安室「携帯の番号を変えたのも……家を変えたのも僕のためだったのか……」
バーボンは組織にいてはいけないと思うほどいい人。
だからこそせめて守りたかった。
俯いていると優しく抱きしめられて小さな声でありがとうと言われた。
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パステル(プロフ) - 更新お願いします!!続きが気になって仕方ありません!!! (2018年4月6日 18時) (レス) id: f1da28cc27 (このIDを非表示/違反報告)
MAIKA(プロフ) - 更新お願いします!凄く面白いです! (2017年12月1日 1時) (レス) id: 1eca5a29ec (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 続きが気になるので更新期待して待ってます!! (2017年8月25日 9時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
MOON - 赤井さん!来た来たーーーーー!!!続きが楽しみです!頑張ってください!! (2017年7月20日 17時) (レス) id: 9677691616 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続き楽しみにしてます (2017年7月19日 17時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒き怪盗 | 作成日時:2017年7月17日 4時