二人の壁【赤井秀一】

2story ページ3

ランボルギーニで街中を走り回ってシェリーを探したがその手掛かりは一つもなかった。
まず逃げたというのも不思議だ。
片方の手を手錠を掛けられていた手錠を外した形跡もない。
まるで手が抜けたような形だったと聞いてる。
子供でもない限りそんなことできるはずがない。
子供でない限り･･･まさか･･･ね



『まず実験してそんな被検体はいなかったは･･･ず』


ｼｪﾘｰ「1匹だけ･･･幼児化したわ」


『っ！』



そうだ！
前にシェリーがそんなこと言ってた。
でも、人間がそうなるとは限らない。
まず幼児化なんて有り得ない。



あれから2ヶ月ぐらい探したが手掛かりはなかった。
もしかして本当に幼児化という線もあり得るかもしれないと思い最近は小学生を観察している。
今日もとくにシェリーっぽい子はいなかった。
帰ろうと思いアクセルを踏もうとした時目の前で小さな女の子が道路に出てきてしまいそれを助けようとしている女子高生がいるがすぐ近くまで車が来ていた。
慌ててアクセルを踏みその車にぶつかって行く道を少しずらして二人には当たらないようにした。



『･･･危なかった』


男「すいません！前を見てなくて！」


『･･･私はいいんであの二人に謝ってください』



私の車の元に相手の車の運転手が顔面蒼白できた。
車はまた修理とかすればいいから特に気にしていないため2人にと言って窓の外から見える二人を指さして言うと慌ててそちらに向かっていった。



『さてと･･･警察沙汰かな』


蘭「あの！助けていただいてありがとうございます」


世良「ありがとう！あなたのおかげで僕はと女の子は助かったよ」


園子「車大丈夫です？それより怪我は？」



女子高生3人が私のところに来てそういう為車から出て自分の車を見ると確かにかなり凹んではいるが特に気にすることでもない。


『怪我はないし･･･車もあなたの命が救われたのなら安いものだから気にしないで』


私が微笑みながらそういえば三人とも目を見開いていたが私は警察沙汰は困るため男の人のところに行き私のことは言わないでと言って車に乗り込み帰ることにした。



園子「･･･めちゃくちゃカッコイイお姉さんだったわ！」


蘭「本当･･･あんなカッコよくて綺麗な人いるんだ･･･」


世良「僕のアニキの嫁に来て欲しいぐらいだよ」

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