二人の壁【赤井秀一】

12story ページ13

あれから任務は何個かこなしていきながらたまに博士の家に行きその近況を報告していた。
子供たちや蘭さん達とも仲良く出来てそれなりに楽しいと思うのが増えた一方でその中にいない人を思い出すと胸が締め付けられるような感覚になる。



『はぁ･･･』


蘭「どうかしたんですか？」


『えっ』


園子「さっきからため息ばかりですよ？」


『あっゴメンね･･･私のことは気にしないで話し続けて』


今日は博士の家でみんなが集まって色んなことをしていた。
哀ちゃんと他の子供たちはゲームに夢中。
博士と沖矢さんとコナン君はホームズの話をしていて私と蘭ちゃん園子ちゃんは3人で紅茶を飲みながら話をしていた。



園子「前から気になってたんですけど･･･Aさんって好きな人いないんですか？」


『えっ』


蘭「すごい綺麗な人ですから･･･いるのかなって」


『好きな人･･･いるよ･･･でも私の片思い』


園子「えっそうなんですか？」


『彼とは付き合ってたんだけど好きな人が出来たって別れを告げられちゃって･･････そのまま1度も会わないまま彼･･･死んじゃったの』


蘭「そんな･･･」


園子「その彼が好きになった人って･･･」


『私の知り合い･･･でもその人ならきっと彼を幸せにすると思ったしその子もきっと幸せになると思うと私なんかと別れて正解かもって思った』


蘭「Aさん･･･」


『だから2人は･･･今好きな人がいるならちゃんと気持ちを伝えたりして後悔しないようにね』


園子「はい！あっ･･･新しい恋人とか作らないんですか？」


『今のところは･･･なんで？』


園子「前に安室さんと一緒にカフェにいるの見たんで」



安室さんと言われればこの前のところを見られたんだとすぐにわかり苦笑いをする。



『彼とは知り合いで大切な友達･･･恋愛感情はないよ』


園子「そうなんですね」


沖矢「･･････」


ｺﾅﾝ「･･･昴さん･･･」

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