二人の壁【赤井秀一】

1story ページ2

『どうして急に･･･』


赤井「すまない･･･好きなヤツができた･･･」


『･･･私はもう好きじゃないの？』


赤井「･･･あぁ･･･」


あなたはバツが悪そうな申し訳なさそうな顔をして私の頭をポンポンと撫でじゃあなと言って私の前から去っていった。



『んっ･･････夢』


朝になり起き上がって時計を見ると朝の6時を指していた。
先ほどの夢のことを思い出して鏡の前に行くと涙の跡があった。
もうあれから半年は過ぎたのにまだこんな夢見るなんて･･･



『未練がましいよね』


支度をしてマンションの一室からでる。
私の元カレである赤井秀一さんは突然別れを切り出して宮野明美さんと付き合い出した。
明美さんとはずっと仲良くしていたため恨んだりはしてない。
ただときおりふたりが楽しそうにしているのを見て心が苦しくなってしまう。
私は少しの間ふたりを見たくなくて任務をアメリカにうつしてもらった。
明美さんの妹の志保ちゃんにだけ伝えて私は日本を発った。
あれから半年がすぎずっと住んでたアメリカのマンションは売り払い日本に急いで帰ることにした。
帰る前日ベルモットからの電話で聞かされた･･･


ﾍﾞﾙﾓｯﾄ「宮野明美はジン達が殺したわ」


ずっと頭の中に響いている。
それも赤井秀一はFBIからの諜報員だったと。
あまりにもいきなり過ぎて頭が追いついていなかった。
しかし、そんなことを言ってる暇もないため日本に着けばすぐに本部に向かった。


ﾍﾞﾙﾓｯﾄ「久しぶりね･･･元気にしてた」


『まぁまぁよ』


ｼﾞﾝ「お前が向こうにいる間に色んなことが起きた」


『色んなことって？』


ｼﾞﾝ「まずライがFBIの諜報員で赤井秀一という名前だということ、そして宮野明美を俺達がやった･･･もう一つ･･･シェリーが逃げた」


『えっ･･･シェリーが？』


ｼﾞﾝ「あぁ･･･お前はシェリーと昔から仲良かったよな？これからのお前の任務はシェリーを見つけ出し生きたままだろうが息絶えてようが俺の前に連れてくることだ･･･わかったか？」


『分かったわ』


私は表に出て愛車のランボルギーニに乗り街を走っていく。



(シェリー･･･いえ･･･志保ちゃん･･････私はあなたの味方だから･･･けして渡さない！)

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