運命【進撃の巨人】 (ページ10)

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9話ページ10

それから少しして怪我は治ったみたいでベルトルトは自分の部屋に帰っていった。
ベルトルトに対するこの気持ちは確かにマルコと一緒かもしれない。
でもそれを肯定したくはない。
私の最後の恋はマルコだから。

コンコン

ﾗｲﾅｰ「A･･･どうかしたか」

『ベルトルトいる？』

ﾗｲﾅｰ「あぁいるぞ」

ﾍﾞﾙﾄﾙﾄ「どうかした？」

『この前助けてくれたお礼がしたくて』

ﾍﾞﾙﾄﾙﾄ「僕が好きでしたことだけど･･･それを断ると君も嫌なんだね･･･じゃあ」

ﾗｲﾅｰ「俺は今から用事があるからこの部屋使っていいぜ･･･じゃあな」

ライナーはそう言って私の頭をポンッと撫でてからその場を去っていって。
やはりアニキって感じで安心感あるな。

ﾍﾞﾙﾄﾙﾄ「じゃあA･･･バイオリン弾けるんだよね･･･それ弾いてくれない？」

『バイオリン？それでいいの？』

ﾍﾞﾙﾄﾙﾄ「うん･･･それがいい」

『わかった』

私は一度自分の部屋に戻りバイオリンをもってベルトルトの部屋に行く。
すると椅子が置いてあった。

ﾍﾞﾙﾄﾙﾄ「そこに座って弾いて･･･僕は本を読みながら聞くから」

『わかった』

言われた通り椅子に座りバイオリンを引き始める。
自然とココロが穏やかになるふと視線をベルトルトに向けるとベルトルトも私を見て少し頬を赤らめるためクスッと笑ってしまう。
この感覚前もあった。
そうだマルコの前でひいた時。
不意に頭の中にあの時のことが思い浮かんで悲しくなって涙が出てきてしまう。

ﾍﾞﾙﾄﾙﾄ「A･･･なんで泣いて･･･」

『ｯ!!!!!･･･ごめんなさい･･･今日はこれ以上弾けそうにないので･･･また今度』

私はそう言ってバイオリンをもって一目散に部屋から出て無我夢中で走って自分の部屋の中に入るとバイオリンをベッドの上に置いてはこの中に入れていた指輪を出す。
それを見てマルコのことを思い出す度どうしょうもなく悲しくて泣けてしまう。