運命【進撃の巨人】 (ページ7)

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6話ページ7

腕の傷が少し深く寮であんせいにしてなくちゃいけないことになっていた。
私はマルコに会いに行くために下に降りるとみんなのすすり泣く声が聞こえた。
表に出ると布で包まれたものが荷台にのってみんなに運ばれていたのだが女子寮の前で止まっていた。

『どうしたの？』

ｼﾞｬﾝ「A･･･マルコが死んだ」

『･･････』

その言葉を聞いて顔から血が引いていくのがすぐにわかった。
その時雨が降り出してみんな雨に打たれていた。

ﾗｲﾅｰ「荷台を動かしてもびくともしないんだ」

ライナーの言葉を聞いて私は荷台に近づく。
そっと布の上からマルコの体に触れる。

『寒いのが苦手だったよね･･･雨に濡れるとすぐに震えていたよね･･･一人で旅に出るのにこんなに濡れて』

私は着ていた隊服のジャケットを脱いでマルコの上にかぶせる。

『もう大丈夫･･･これで少しは暖かいはず･･･ここにいてはダメ･･･ここにいてもただ寒いだけ･･･もう忘れて･･･こんな残酷な世界も何もかも忘れて･･･安らかに眠って･･･私なら大丈夫･･･1人でも大丈夫･･･うっ･･･だから行って･･･ここに心を残さずに行って･･･ウゥッ･･･』

すると荷台が動き出した。
みんなそれを見て驚いていたが私はそれを見届けてそのまま座り込み泣きじゃくっていた。
もう恋なんてしない。
これが最初で最後･･･
もう誰にもこの心は決して渡さない。