運命【進撃の巨人】 (ページ6)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:9,224 hit

5話ページ6

分かっていた。
私は東洋人でありながらそこら辺の道端で生きてきた女。
マルコと釣り合わないこともわかっていた。
なのにどうしてこんなに悲しいの。
ベッドの上でそんなことを考えていたらアニがベッドの上に来た。

ｱﾆ「マルコからだよ」

そう言われて渡されたのは一通の手紙だった。

ｱﾆ「素直になるのも･･･いいんじゃない」

アニはそう言って私のそばから離れて部屋を出ていった。
手紙にはいつもの場所に来て欲しい。
これが最後でもいいからと書いてあった。
けじめはつけなければ行けないと思いいつもの場所に向かう。
夕焼けに照らされた泉はとても綺麗だった。
ベンチのところに来ると上の柱に紐がついていた。
それを引っ張ると指輪が落ちてきた。
指輪を見ると花の絵が書いてある指輪だった。

ﾏﾙｺ「その指輪を受け取ってほしい」

柱の影からマルコが私のそばに現れた。
その指輪をマルコは手に取って私の指にはめてくれた。
その気持ちが嬉しくてどうしょうもない気持ちになって涙を流していると優しく指で拭ってくれた。
そのままほほに手を添え優しいキスをされた。
もう無理だ。
この気持ちを抑えるすべが私にはわからない。
釣り合わなくてもこの人が私を嫌いでもそばにいれればそれだけで･･･

それから何年か過ぎ私達は３年間の訓練を終えこれからどこの兵団に入るか考えることになった。
ミカサと同じ主席になったためマルコと同じ憲兵団に入ろうと思っていた。
しかし事件は起きた。
トロスト区に超大型巨人が現れ壁を破壊したためまた巨人が中に入ってきたのだ。
私はその時マルコ達みんなとは違うところで任務に当たっていた。
クリスタやユミルと同じ班でみんなが壁の上に行くとマルコがいた。

『マルコ』

ﾏﾙｺ「A！ｯ!!!!!･･･腕から血が」

『木の破片が刺さっただけ･･･マルコは怪我してない？』

ﾏﾙｺ「あぁ･･･大丈夫･･･僕はまた向こうに行かなくちゃいけない」

『･･･絶対に生きて帰って･･･』

ﾏﾙｺ「うん･･･Aも」

そう言ってマルコは壁から降りていった。
私もスグに自分の任務に就いた。
巨人を討伐していくき家の屋根の上に立ちあたりを見渡す

A

バッと後ろを振り返る。
誰もいないけど確かにマルコが私の名前を呼んだ気がした。
その後エレンの力によってトロスト区は守られた。
私も寮に戻ることにした。