運命【進撃の巨人】 (ページ4)

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3話ページ4

その日の夜
水で唇を拭った。
キスの感覚を忘れるために。

(忘れなくちゃ･･･こんなことで心を乱しちゃ)

次の日から私はマルコを避けた。
マルコを見てしまうと心が乱されるような気がして一緒にいれなかった。
そんなことを何日も続けたある日訓練が終わっていつものようにマルコが私の元に来た。

ﾏﾙｺ「A」

『来ないで』

ﾏﾙｺ「それは出来ない」

そういって私の手を無理やり掴んでそのまま歩き出した。
抵抗しようとしても男と女ではやはり力の差がある。
そのまま連れられたのは月光に照らされた泉のまわりを綺麗な花があった。
泉には橋がかかっていてその上に連れてかれる。

『なんでここに？』

ﾏﾙｺ「A･･･花好きだろ？」

『なんでそれを？』

ﾏﾙｺ「良く訓練中に花を見ては優しい顔をしているから」

『･･･』

ﾏﾙｺ「A･･･」

そこまで見てると思わなかった。
こんな事されたら心が揺らいでしまう。
優しく名前を呼ばないでほしい。

ﾏﾙｺ「僕は･･･君が好きだ」

『ｯ!!!!!･･･』

ﾏﾙｺ「君の気持ちは今すぐに知りたいわけじゃない･･･少しずつ考えて欲しい」

そう言って優しく私の頬を撫でた。
それから寮に戻った。
心がザワつく。
この気持ちはなんなの。
それから気持ちを引き締めるためにマルコに会わずにただひたすら訓練に明け暮れた。
訓練が休みの日昔から好きなバイオリンの演奏をしようとしたらジャンが私のところに来た。

ｼﾞｬﾝ「おい、A･･･お前いつまでマルコを避けるつもりだ」

『あんたに関係あるの？』

ｼﾞｬﾝ「一応な･･･あいつの親友だからな」

『･･･』

ｼﾞｬﾝ「ある場所で待ってる･･･早く行ってやれ」

そう言ってジャンは去っていった。
マルコの顔を思い浮かべるが頭を振ってその考えを消し去ろうとバイオリンを引こうとする。