花魁は最強の侍-2-

五十五話 ページ12

少しして原田さんがゆっくりと目を覚ます。



原田「A･･･なんで･･･」



『ここの事を町の人が話していたので慌ててきたらこの状態だったので驚きましたよ』



原田「そうか･･･なぁ･･･力使っただろ？」



『･･･原田さんはまだやるべき事があるんですよね？･･･だったら･･･私が』



原田「元々お前は寿命がみじけぇよな･･･」



『聞いてたんですか･･･』



原田さんはゆっくりと起き上がり私の前に座ると肩に手を置いて真剣な眼差しで私を見てくる。



原田「助けてくれたのは助かるしありがてぇ･･･けどなお前の命を奪ってまで俺は生きたかねぇよ」



『ｯ!!!!!･･･私は皆さんがいなくなったら･･･辛いんです！･･･目の前で助けれる命なのに見過ごすことなんて出来ません！』



原田「ｯ!!!!!･･･ふっ･･･ほんと頑固だな、お前も」



少し微笑んでくれれば頭を優しく撫でてくれた。
そしてぎゅっと優しく抱きしめて




原田「けど頼むからあまり使うな･･･お前を失いたくねぇ」



『ｯ!!!!!･･･はい』




それから原田さんの傷を見て完治しているため私は沖田さんの元に原田さんは会津に向かうみたいなのでその場で別れて松本先生の診療所に向かい沖田さんの部屋に行くと沖田さんはいなかった。



『･･･厠でもいったのか･･･な･･･』



布団の横に置いていた沖田さんの洋装が無くほれも刀もなかった。
まさかと思い外を見ると馬が1頭いなかった。



『松本先生！沖田さんは！』



松本「ｯ!!!!!いないのかね！･･･まさか」



『えっ･･･』



松本「さっき町のヤツらが言っていたのだが近藤さんが処刑されたと･･･まさかそれを聞いたんじゃ」




その話を聞いて私も驚いた。
まさか処刑されてしまったとは。
じゃあ沖田さんはどこに･･･まさか土方さんのところに！




『私追いかけます！』



連れてきていた馬にまたがり急いで土方さん達がいる会津の方向に向かう。

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