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Aside
嫌な予感しかしなかった。
口を覆っていた布が外されると、
ローガンは私を上から見下ろして言った。
ロ「起こしてしまってすみませんねぇ…」
A「…」
私は逆毛を立てている猫のように
無言でローガンを睨んだ。
ロ「まぁ、そんなに警戒しないでくださいよ。
いや、なに、もう一度あなたの歌が
聴きたくなっただけですから…」
A「え…？」
ロ「さっきの歌声、素晴らしかった…！
さ、もう一度歌ってください！」
ローガンは笑顔で、でも
有無を言わさないような命令口調で言った。
私はこの人の考えていることが分からなくて、
何も言えずに困惑した。
ロ「おや、ただ歌うのは難しいですか…？
仕方ないですね…」
そう言うと、ローガンは
近くにいた衛兵に何かを指示した。
そして暫くすると、
衛兵が一人の男性を連れてきた。
すると、衛兵達は連れてきた男性に
急に暴行を始めた。
男性は叫び声を上げながら
助けを求めている。
私は何が始まったのか分からず、
その様子を見ていられなくて
目を逸らした。
暫くしてローガンが「やめ」と言うと、
衛兵達がその男性から離れた。
その人は痛みで声も出せないようで、
床に倒れたままだった。
ロ「さ、これで歌う気になりましたか？」
そう言われて私は
ローガンを思いっきり睨んだ。
A「こんな事…狂ってる…！」
怒りなのか恐怖なのか、
私の声は震えていた。
ロ「はっはっはっ！私にとって
“狂ってる”とは褒め言葉なんですよ〜。
さ、どうしますか？歌いますか？」
私が拒否すれば、
またあの男性が暴行されるんだろう…
A「…歌います」
私がそう言うと、
ローガンはわざとらしく笑顔で拍手した。
私は悔しくて手を握りしめながら、
息を吸って声を出そうとした。
でも…
なぜか、また声が出なくなってしまった。
さっき歌った事で、
魔力が弱くなったのかもしれない…
ロ「どうしました？
この位じゃ、やる気が出ませんか？」
ローガンがそう言うと、
また衛兵達が男性を痛み付け始めた。
A「違う！やめて！
歌おうと思っても、
声が出ないだけなんです…！」
私は泣きながら
ローガンに向かって叫んだ。
それでも、ローガンはニヤニヤしながら
暴行をやめようとしない。
A「もうやめて！！お願い…！！
やめてーーー！！！」
私が泣きじゃくりながら叫ぶと、
その部屋が急にオレンジ色の光で包まれた。
それと同時に、
私はまた意識を失った。
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こあらっこ(プロフ) - さくらさん» さくらさんにまたコメントして頂き本当に感謝です！嬉しいです〜（泣）お待たせしてしまい申し訳ございません、近々アップ出来る様に頑張りますね！いつも楽しく読んで頂いてるとの事で本当に嬉しいです！ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します！ (2021年3月7日 15時) (
レス) id: e1db37f72a (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 楽しく読んでいます。忙しいと思いますが更新楽しみにしています。 (2021年3月7日 14時) (レス) id: 63aab54572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こあらっこ | 作成日時：2021年2月25日 16時
