幸せ 198 ページ7
全ての競技を終えて閉会式が始まる
結局ぶっちぎりで勝ったのは1年生。
3年生が2位で、2年生がビリッケツである。
「やっと終わったァァァァ！！」
『このあと打ち上げするけど来る？』
「打ち上げ？」
『そ！村松くんいるよー』
「やめとくよ、家に猫いるし」
松「Aー」
「ん？あ、千冬」
『なんだ彼氏かー･･･じゃあ無理か』
松「えっ」
『2人でいちゃついてこい！』
「あ、いや違っ･･･」
松「･･･とりあえず行くか」
勘違い･･･されたままでいいのかな。
まあいいか、別に生活に害はないか･･･。
場「･･･」
「場地ィー」
場「悪いけど俺先帰るわ」
「えっ」
松「あっ場地さん！？」
場「お前らは2人で帰れよ、じゃあな」
そのまま去っていく場地
えっ･･･どういう、こと？
なんであんな怒ってるの･･･？
松「もしかして･･･さっき彼氏だーって話聞かれてたんじゃ･･･」
「えっ･･･でもそれだけで怒る･･･？」
松「わかんねぇけど･･･勘違いされてんじゃねぇの？」
「･･･そういうことか」
松「俺とりあえず誤解ときに行くからお前は一人で帰ってろ」
「あっ･･･いっちゃった･･･」
1人で帰れ･･･なんて言われてもな。
まあたまには1人･･･っていうのも悪くないか･･･な？
荷物をまとめて一人で帰宅する
味気ない帰り道が少し寂しい。
「･･･」
林「1人で寂しく帰宅か？」
「パッパーちん･･･」
林「場地は？」
「先帰っちゃった･･･」
林「自己中かよ、なら俺が送ってやるよ。近くにバイク止めてあっから」
「パーちん･･･」
林「場地が先帰るとか･･･なんかあったか」
「私は何も･･･した覚えは無いのだが」
林「ホントに？」
「･･･ホント」
林「じゃあアイツバカだから、なんか勝手に怒ってんだろ」
「アッハハハ･･･そんな簡単ならいいんだけど･･･」
場地の事だからめっちゃ面倒なことになりそう･･･
それがわかってかなのか、私はさっき無理にでも引きとめようとはしなかった
わかってるから
林「？早く乗れよ」
「･･･うん」
林「なんだその反応･･･場地が気になんのか？」
「そういうのじゃないけど･･･まあ、少しは？」
林「面倒だなお前･･･」
「面倒って･･･まあうん、わかってるけどさ」
林「お前はどうしたいんだよ」
「私は･･･うーん･･･どうにも場地がイラついてるのであれば近寄りたくないかな」
林「一理ある」
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作者名：ルンバ故障中 | 作成日時：2021年12月8日 8時
