幸せ 194 ページ3
体育祭とは。
学校側が考えたくだらないと思う人はくだらないと思う思い出作りの行事である。
そんな体育祭が･･･あっという間にやってきたのだ。
「嫌だァァァァ！！！」
場「遅れんぞ！早くしろや！！」
「無理･･･死ぬ」
松「いい加減にしろよ･･･俺たち体育祭楽しみだったんだからよ」
「やりたい人でやればいいじゃんか！！」
場「マイキーも見に来んのになー」
「うっ･･･」
場「ほら行くぞ」
「やだ」
わがままもまかり通らず･･･。
無理やり連れていかれた今日この頃。
私は生きて帰れるかな･･･。
ボン、ボンッと謎の爆発音で開会式が始まった。
ある意味･･･クオリティは高い･･･そして謎に団結するヤンキー集団といつも授業に出ていない人達。
こういう時は･･･真面目なんだ。
「(熱中症ってことにして･･･保健室いこうかな)」
開会式が終わり、競技が始まった。
私が出るのはクラス全体でやるものだけ･･･。
くだらないったらありゃしない
『Aちゃーん』
「何･･･」
『はい、女子はあっちで応援合戦だよ！』
「･･･えっなにそれしらない」
『いいから！ポンポン持って！早く行こう！』
「わわっちょっと！？」
休む暇もなく･･･女子の応援合戦で暇を潰す。
これがマイキーとか場地とかに見られてるって考えたら･･･一生の恥だよ･･･。
「みんな頑張れー」
『もっとがっつけ！男だろ！？』
『そこ！そこの騎馬取れるよー！』
「(みんながちだな･･･)」
1人欠伸をしながら眺める
あ、次･･･1年生か･･･ってことは場地と千冬の騎馬戦かな？
実際･･･こっちのが見ものだよなぁ･･･。
場「ッシャア！行くぞ！」
松「負けないっすよ！」
「(暑苦しいなぁ･･･)」
騎馬戦は圧倒的場地クラスの優勝
ほとんど場地の独壇場。
これでまた･･･モテるんだろうな。
『あの髪の長い人すごくない？』
『ね！ちょっとかっこいいかも！』
「(これ本人聞いたら喜ぶのかな)」
場「Aー！見てたかー！？」
「えっ･･･あ、まあ･･･うん、お疲れ」
走って駆けてくる姿はまるで犬。
八重歯を見せて笑う顔に惚れる女はどれだけいるんだろうか･･･。
というか暑っ･･･外暑い･･･！！
場「俺ら次も出るから」
松「ちゃんと見てろよ」
「集合かかってるから早く行ってくれ･･･」
松「ドライだな」
「今の場地と関わると私がいじめられるから」
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作者名：ルンバ故障中 | 作成日時：2021年12月8日 8時
