男装癖のある女子がマイキーに憧れて東京卍會に入りました。one【東京リベンジャーズ】 (ページ8)

今日:23 hit、昨日:27 hit、合計:199,669 hit

07 ページ8

東京卍會に入ってから初めて迎えた夏。
7月上旬晴れ。

学校で授業を受けて、テストに向けて勉強をしてる。
案の定まだ三ツ谷には私が女だということはバレていない。

あの人は人気者だ

明るくて優しくて男女ともに。
だからこそ近寄ることがなかったから安心だった。

出席番号が近くなかったら。

三「ほいよ」

「あーい」

プリントを回される
私は1番後ろの席、三ツ谷はその前。

髪を染めてる私たちはクラスでも存在は浮き立つ。
いつバレるかが不安で不安で仕方ない。

先『今日はここまでーここテスト出るからなー』

「「えぇー･･･」」

三「テストか･･･」

三ツ谷の声に過度に反応しそうになる自分が恐ろしい。
早く終われ早く終われ･･･。

先『あ、そうだ。今日の日直ーちゃんと、日誌出せよー』

「ゲッ書いてない」

三「俺もか･･･」

普通の女子なら、キャッ三ツ谷くんと一緒！ってなるかもしれんけど！！
私は別だ、嫌なんだよ･･･嫌なんだよ！！バレるの怖いし！！

三「Aー･･･さん、日誌やっといてくれる？俺放課後の黒板掃除とかやるから」

「あ、うん、はい･･･大丈夫です」

三「(俺に対してドライなんだよなー･･･)」

死んでも学校では目を合わせないように努力してる。
いつもどこか違うところを見て誤魔化してる。

つかお前部活いけよ。

チャイムと共に立ち上がる
カバンを持って裏庭の花壇にちょっぱやで行く

「(誰もいない･･･？誰もいない！よしっ！)」

早急にじょうろに水を入れて花に水をあげる
朝時間なくてあげられなかったからなー。

「ごめんねー朝あげられなくて」

キラキラ輝く姿を見てすごく嬉しくなる
裏庭に朝来るのには理由がある、ここはいわゆるいじめスポット。

ヤンキーがたくさんくる場所だ。

「よしっこんなもん･･･」

『よくやるなー花に水なんて』

『おかげで花粉症だよ、どうしてくれんだよ』

「(アレルギー体制ないかよ、はい無視無視)」

『って聞いてんの』

『お前だよお前、金髪のやつ！』

まあだろうな･･･じょうろを片付けてカバンを持って戻ろうとすると引き止められる
いやもう本当にそういうのいいですから、間に合ってます。

とも言えずに･･･。

『金あんだろ？だせよ、今俺ら金欠なの』

『だから貸してよー今度返すからさ』

「生憎ですが私持ってないです、貧乏なので」

『こんな体してんだからそういう仕事してでも稼げよ』

『女は体売れば一発だろ？』