日向の幼馴染は陸上部です。Second

幼馴染 ページ37

及「適材適所ねぇ･･･」

「まあ･･･貴方達の争いに首突っ込む気はありませんが」

及「わかんないよ、飛雄がA使うかもよ」

「翔陽がいるんで」

及「他人事だなぁ」

公園の外からチカッと何かが光った気がした
自転車が公園の中に入ってくるのが見えた、及川さんはいわちゃーん！と呼んでいる

岩泉さん？

岩「よっ足怪我してんだってな」

「えっあ、えっ？」

岩「途中までなら送るぞ、及川に言われたしな」

「あ」

あの時スマホいじってたたのはそういう事か･･･申し訳ないことをしたな
しかも話をちゃんと続けるあたり･･･トーク術がほぼ女耐性があるせいで特化している。

申し訳ない反面にやっぱり気遣いのできる人っていう感じで驚いている

「あの･･･えっ･･･とありがとうございます」

岩「クソ川おめぇも来いよ、何帰ろうとしてんだ」

及「行くに決まってるでしょ！？」

「お二人は･･･」

岩「幼馴染ってヤツ･･･このクソ野郎とな」

及「失礼なっ！」

幼馴染･･･だからこんなに仲がいいのか。
この2人が同じチームでバレーボールしてるなんて、考えてみれば最悪だ。
まあお互いに敵チームなら勝ちは譲らないだろうけど･･･味方となると最強最悪のコンビだ

岩「こんなクソ野郎だけどバレーボールとなると影山程じゃねぇけど天才だな」

及「ちょっと貶してるの褒めてるのどっち」

「･･･信頼できる仲間っていいですね」

及「･･･Aも仲間作れば？飛雄とかさ」

「あれは･･････怖いから無理です」

及「怒ってるように見えるけどあれは多分結構気に入ってると思うよ、言い方キツイけどね」

岩「確かに･･･怒らないでトス上げたり褒めたりするのなんてお前くらいじゃないか？」

「は、はぁ･･････気まぐれですよきっと」

及川さんは深く考えすぎーと軽いノリで私をつつく
ため息を深くついていると私のスマホが鳴り響く･･･画面には兄の名前。
電話に出れば今どこにいるの？と心配の一言。

「今先輩に送って貰ってる、少し帰り遅くなる」

勇『本当、良かった。母さんも心配してるからね、気をつけて！』

「うん、ありがとう。」

及「誰？」

「あぁ、兄です」

ポケットにスマホを突っ込んで立ち上がってゆっくり歩き出す。
岩泉さんは自転車を押しながら私のペース合わせてゆっくりと動いていく、及川さんは影山さんの愚痴が止まらないようであーだこーだと口から零す

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