日向の幼馴染は陸上部です。Second

重なる ページ11

縁「･･･」

「縁下先輩？」

縁「えっ！？なに！？」

「いや･･･ボーッとしてたんで」

縁「あ、いや･･･すごく凛とした表情で･･････綺麗だった？」

「凛とした･･･？」

縁「なんでもない･･･それよりピアス開けてたんだね、痛くないの？」

上手く躱された気がする･･･そうか、ピアス開けてたんだっけか
耳たぶに触れるが金属には触れない･･･そうだ思い切って軟骨に開けようと思って、ツゥーと指で辿ると金属に触れる

「痛くないですよ、まあ寝る時に布にひっかかると痛いですけど」

縁「へぇ･･･よく東京の人がつけてるやつよりもイカつい感じだね」

「あ、自分金属アレルギーで･･･シルバーの少し高いやつ使ってるんです」

縁「そこまでするんだ･･･」

「これのせいで見た目ヤンキーとか言われて･･･東京に行った時も凄く変な人に絡まれたり･･･」

縁「はははは･･･色々あるんだね」

こればっかりは自分でやったことだから後悔はしない。
しばらくするとご機嫌な西谷先輩と翔陽･･･あとに続いて鑑賞していた4人が入ってくる、時間があまりなかったためにサーブ練習とレシーブ練習を行う

西「だからよーお前らよーサッと行ってスッとやってポンだよ」

「うーん･･･こうですか？」

西「いやもっとスッと！」

「えーっと･･･こうですか！？」

西「もっとシャキッと！」

「こう！？」

西「もっとスルッと！！」

田「もっと優しく教えてやれよ！」

西「これでも優しく教えてるぞ、しかもていねいに」

「(丁寧の意味とは)」

オーバーハンドは好きなんだけどな･･･レシーブを後回しにボール包んで弾いて･･･同じリズムを刻んで徐々に天井へ届くくらいに高くしていく
しかし影山さんにボールを当てられて阻まれる･･･そっかセッターだからオーバーハンドには厳しいのかな

影「そんなに深くやるとダブドリ取られるぞ」

「あ、はい」

影「もっと軽く･･･俺の見てろ」

綺麗に真上に上がって行く
首が痛くならないのかな･･･と少し疑問ながらも人によってはこんなに綺麗なプレーをするのだと感心する
やってみろとボールを投げ渡されて仕方なくやる･･･一瞬で綺麗に･･･真上に上げて電気と被るような感じ･･････

影「(見て覚えるタイプかもな)」

「どうですか？」

影「･･･ダブルドリブルは取られねぇよ」

「ありがとうございます」

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