日向の幼馴染は陸上部です。First

かっこいい人になりたい ページ27

「ﾌｩ」

澤「(強打もあればフェイントもある･･･見極めるにはっ)」

「ｯ」

((ﾄﾞﾊﾟｯ

澤「(脚をフラットに･･･っ)」

「さすが先輩ですね･･･」

影「来るぞ！」

「でもっ」

月「山口」

「高さでも負けたくないっ」

山「(っすごい威圧感っ！！)」

((ｶﾞｶﾞﾝｯ

「よしっ」

澤「･･･スゴい1年生が入ってきたもんだ」

「い、今のはどうですか！？」

影「･･･ブロックは前に手ぇ出せ、あとはコースを絞るようにしろ。
今のはまぐれだと思っとけよ」

「･･･ぅぅ」

田「いや、俺はいいと思うし･･･自信なくすなよ！またブロック頼むぜ！」

「はいっ」

山「ゴメンツッキー！」

月「僕よりも身長が高い･･･ムカつく」

「ﾋｴｯ」

日「めげんな！言い返せ！！」

「えっと･･･その言い方は嫌です」

日「弱いっ言葉が弱い！」

月「うっざ」

「ﾋｴｯ」

月「馬鹿みたいにセンスだけに頼ってさ、自分の力で上がったことある？」

「･･･ないです」

日「センスも才能の一つだー！！」

田「そうだそうだー！」

月「その内気な性格だってそのセンスが原因で昔なんかあったんでしょ？」

「･･････」

月「どうだっていいけどさ･･･そういうの見てると虫酸が走るんだよ」

「確かに･･･いじめらてましたし過去にも色々ありました、でも！あなたにとやかく言われる必要はありません」

月「チッ」

田「よぉぉぉぉくいいかえしたな！偉いぞぉ！」

「うわっ」

影「･･･やるじゃねぇか」

「！あ、ありがとうございます！」

月「･･････」

澤「まあ、月島の気持ちも分からなくはないな！才能に縋り付くのはダメだ･･･これから教え込んでやるから安心しろ」

月「･･･はい」







今まで負けなんて知らない

唯々思うままに自由に･･･好きなことをしてきた

文学も美術も運動も･･･

どこでも一番上にいた、それが悲しかった

誰とも競えない、遊べない･･･理解し合えなかった

でも陸上競技に出会った

世界には沢山･･･強い人がいるんだって思った

バレーボールも同じだ。

影山さんという才能の塊

田中さんという仲間を思う先輩

菅原さんという優しく見守ってくれる先輩

澤村さんという頼りになる主将

まだまだ試してみようと思える競技があった

バレーボールは昔友達とやったやつでもある

その子も続けてる

だから強くなってかっこいい人になって･･･

色々な人に挑戦したい！

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