日向の幼馴染は陸上部です。First

昼休み ページ21

「ふぅ･･･やっと授業終わった」

影「A、売店行くぞ･･･あと自販機」

「ぅ･･･はい」

影「ふぁっ」

「(眠そうだな･･･)」

影「･･･売店人多いからやっぱりいい、自販機行くぞ」

「ぁ･･･」

『おれ、もう負けたくないです』

「･･･！この声･･･」

影「昼休みも練習してんのか」

「真面目ちゃんが･･･」

影「ここまでしなきゃダメってことだろ」

「ひどっ」

影「まあ･･････別にどうだっていいけどな」

「やっぱり･･･苦手だ」

影「あ？」

「なんでも無いです･･･すみません」

影「お前ってさ･･･スポーツとかやればなんでもできるタイプだろ」

「まあ･･･」

影「で･･･途中で飽きてやめるタイプ」

「飽きるっていうか･･･合わないですよ」

影「ふーん･･････お前みたいに努力しないやつは嫌いだ」

「！！」

影「なんだよ･･･だったらお前努力でも何でもしたのかよ、あのチビみたいに」

「それは」

影「してないんだろ？だから嫌いなんだよ」

「そ･･･そこまで言う必要ないでしょう」

影「じゃあ自分にしかできないものとかってあんのかよ」

「･･････」

影「･･･センスだけありゃぁなんでもできると思うなよ」

「確かに･･･今までだって目標があってスポーツとかやってきた訳じゃないし、なんとなく続けてやってきただけだ

でも･･･か、影山さんにそんな言い方されたくないです」

影「どういう事だよ」

「･･･横暴な独裁者、自己中心的な王様になんか」

影「！てめぇ！！」

「技術や才能はあるのに･･･バレーボールでは天才的なのに
馬鹿みたいに自分の意思を貫いて何が楽しいんですか･･･っ」

影「俺は勝つためにやったんだっ！」

「勝つために･･･じゃあ私も勝つために練習しました。
でもあなたのチームメイトと違って優しくなんてなかったですよ」

影「は？」

「チームメイトは無理にでも合わせようとしてくれてました、でも･･･貴方は気づいてない。

1番人に恵まれて育ったことを」

影「何わけわかんねぇ事言ってんだよ！」

「私は――――――」



『辞めてよ、この部活』

『私たち3年生が試合出れないじゃない』

『経験もないあんたがでしゃばんないでよ』



「貴方とは違います」

影「･･･チッ」

「変われるはずです！」

影「あ？」

「か、影山さんなら･･････絶対！」

影「･･･知るかよ」

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