無駄 ページ41
気が付くと朝になっていた
途中まで自分の足で歩いていた記憶はあるが･･･
着物も着替えさせられ、布団に寝かされていた
千「ぁ･･･おはようございますっ」
「ぇっあ、おはようございます･･･」
千「お身体は大丈夫ですか？どこか痛みますか？」
湯と手ぬぐいを置いて私の横に座る
体を少しだけ動かすとどこが鈍い痛みが走る
顔をしかめることもなく耐えられる痛さに耐え、大丈夫と一言答える
「そう言えば昨晩の記憶が曖昧なんだ･･･何かあったんですか？」
千「昨日は帰りが遅く兄上が迎えに行きました、帰ってきたと思えば途中で寝たと･･･」
「･･･大変ご迷惑をお掛けしました」
千「いえ！無事で何よりですっお顔の方が少し腫れてるので湿布薬も代えさせていただきました」
千寿郎くんの手が頬に触れる
とても温かい･･･一枚越しでも体温が伝わってくる
はっと我に返り申し訳ありませんっと深く頭を下げられる
「大丈夫だ、それより他の人は？」
千「父は朝から買い出しに行かれました、珍しくお昼を作ってくれるそうですよ。
兄上はそれが嬉しくて外でずっと鍛錬しておられます」
「それは良かった･･･」
立ち上がり大きく伸びをする
千寿郎くんは心配そうにオドオドとするが私はお構い無しにしまっていた障子を明け、外の空気を吸う
杏「むっ起きたのか！」
ちょうど部屋の前を通っていた杏寿郎さんと目が合う
私は軽く会釈をして障子をそっと閉めた
昨日は申し訳ないことをした･･･途中で寝るなんてな
余程疲れていたのか緊張感が解けたのかよく分からん
杏「何故閉めるんだ！？」
「うわっ」
強引に開けられ尻もちをつく
すまんすまんと手を差し伸べられたがとるのを戸惑った
杏「･･･千寿郎、少し席を外して貰えないか？」
千「あ、分かりましたっ」
そそくさと出ていく背中は本当に小さかった
横を向いていた顔をグイッと正面に向けられる
ギョロッとした目で見られ、少し焦る
杏「不死川実弥隊士には昨日、陽が沈んですぐ帰したと鎹鴉から連絡が来ていた
しかしあそこから俺の家までの距離はまああるが大した距離ではあるまい。
昨晩、倒れ込む前に何があった」
見透かされていた
いや、深くは問うまいと割り切っていた･･･昨晩は
今日にして私の様子が変だと気づいたのかなんなのか
手を差し伸べられた時に･･･鬼舞辻無惨の顔と少し重なった
バレないようにと隠したが･･･無駄だったか
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猫田尋 - しのぶちゃんより小さいのに健気に頑張る夢主ちゃんに感情移入しちゃいます、頑張って更新してください！ (2020年2月19日 16時) (
レス) id: 0dcbb5e6a0 (このIDを非表示/違反報告)
* - スッゴク面白かったです!世界観とか夢主の性格とかもう何か全部好きです!更新無理せず頑張ってください! (2019年11月21日 0時) (レス) id: 214b799aaf (このIDを非表示/違反報告)
九狐 - あ、応援してます！！ (2019年11月20日 15時) (レス) id: 5c71f16ab8 (このIDを非表示/違反報告)
九狐 - 無惨さん、かっこいい…てか、好きなのか？好きなのか？？恋愛要素あるよね？あるよね？ (2019年11月20日 15時) (レス) id: 5c71f16ab8 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバ(プロフ) - 黒豆粉さん» ありがとうございます！これからも頑張らせて頂きます！ (2019年11月18日 14時) (レス) id: eb114911f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルンバ故障中 | 作成日時：2019年10月4日 22時
