家族 ページ38
「じゃあ話すまでここ動きません」
実「あ？」
不死川さんは私の方を向いて舌打ちをする
ってかほぼ無傷なんだよな･･･力量の差がやっぱり愕然としてしまう
実「･･･簡単にだったら話してやるよ、隣こいよ」
縁側に座っていた不死川さんの隣に腰をかける
綺麗な満月に照らされていた
重苦しい口を開き、簡潔に
然れど詳しく教えてくれた
実「母親が鬼になって俺が殺した」
「えっ･･･」
実「俺には兄弟が玄弥の他に五人いた、今でも顔と名前は覚えてる。
母親の帰りが遅いもんだから俺が探しに行ったらもう鬼になってた、まるで狼みたいに俺の横を通り過ぎた
嫌な予感がして家に帰ったら、五人の弟達は血で濡れてた･･･玄弥は顔の傷だけで済んだけどな
俺は守るためとは言え、母親を殺した。
玄弥には人殺しなんて言われたがァ･･･これで、良かったんだよ」
言葉にならなかった
玄弥の顔の傷の意味がようやっとわかった
良かったんだよ･･･その言葉は重く私にのしかかった
何も知らないで文句を言った私は･･･どんな顔をすればいいのか
「っ･･･不死川実弥さん！」
実「玄弥と混じるだろ･･･実弥でいい」
「じゃあ実弥さん･･･私の事全力で殴ってください」
実「･･･は？」
「何も事情しらなかっとは言え、流石に私が悪いです･･･全力で殴ってください」
そう言って私は地に足を付き実弥さんの前に立つ
どこを殴られてもいいと、目を瞑り顔を殴られる覚悟で私は意志を固めた
実「容赦しねぇからな･･･オラァ！！」
鳩尾･･･っ
吹き飛ばされゴロゴロと地面を転がる
勢いが止まり、私は気づくと空を見ていた
満月
そう言えば･･･玄弥と善逸に初めてあった時も
満月だった気がする･･･そう思いつつも痛む腹を抑える
実「ふっ･･･ははははっ！なんだお前、急に殴れとか言っておきながら受け身取れてねぇじゃねぇかよ！だっせぇ奴だなァ！」
「ダサいヤツで結構･･･ゲホッゴホッ本気じゃん･･･めっちゃ本気じゃん･･･」
実「当たり前だろ」
「まあ･･･これで良かったんですよ、ありがとうございます」
実「殴られてお礼言うとかキメェな」
「何度でも言ってください」
私は腹を抑えながら立ち上がる
今度こそは帰ると煉獄家に重い足取りで向かう
心の中はスッキリしたような気持ちで清々しかった
私が幸せになれば
清々しい気分でいれば
不幸が来る･･･そうとも知らずに
？「楽しそうだね･･･良い事でもあったのかい？」
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猫田尋 - しのぶちゃんより小さいのに健気に頑張る夢主ちゃんに感情移入しちゃいます、頑張って更新してください！ (2020年2月19日 16時) (
レス) id: 0dcbb5e6a0 (このIDを非表示/違反報告)
* - スッゴク面白かったです!世界観とか夢主の性格とかもう何か全部好きです!更新無理せず頑張ってください! (2019年11月21日 0時) (レス) id: 214b799aaf (このIDを非表示/違反報告)
九狐 - あ、応援してます！！ (2019年11月20日 15時) (レス) id: 5c71f16ab8 (このIDを非表示/違反報告)
九狐 - 無惨さん、かっこいい…てか、好きなのか？好きなのか？？恋愛要素あるよね？あるよね？ (2019年11月20日 15時) (レス) id: 5c71f16ab8 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバ(プロフ) - 黒豆粉さん» ありがとうございます！これからも頑張らせて頂きます！ (2019年11月18日 14時) (レス) id: eb114911f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルンバ故障中 | 作成日時：2019年10月4日 22時
