【名探偵コナン】私食べられないんです【降谷零/安室透】

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貴方side








少年探偵団の子供達と別れ再び安室さんのお宅にお邪魔する。

安「そろそろ夕飯時ですね…」

そう言って安室さんがハッとする。

安「すみません！」

優しいな、やっぱり。

貴『いえ…、で、あの…私…』

安「……？」

グッと拳を作り彼を見上げる。

貴『……吐いちゃうかも…ですけど！食べれる…為にも…練習…したい…で、す…！安室さんの！夕飯…食べ…たいで…す……』

そういうと彼は目を見開きそして微笑んだ。

安「そうですね…胃に優しいもの…お粥でも作ってみましょうか。勿論無理しないで下さいね！残しても吐いても全然構いませんから！」

貴『……ありがとうございます！！』

結果私は食べ物を食べようと考えるだけで気持ち悪くなってしまい、せっかくの料理を口に入れることすら出来なかった。

それでも彼は食べようとしたことが成長だと言ってくれてこれでいいんだ、と思えることが出来た。

安「やはり手料理はハードル高いですよね…缶詰とか、袋詰めされたパンとかから入ってみましょうか」

貴『……はい』

その日の夕食もまだ無機質なサプリでした。

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