Business good friends2(J.T) (ページ20)

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、

(side北斗)

心底、腹が立つのに

同じぐらいほっておけないのは

好きな人の好きな人だからじゃなくて

どちらも俺の大切なメンバーだからだろう。

「俺はさ、あいつが誰を好きでも好きだよ」

お前は？って顔で樹の顔を覗けば

ハッとした顔をした。

「まー俺は、フラれたんだけどさ」

「え！？」

「ん？樹どうしたの？」

樹が大きな声を出すから
騒いでたメンバーたちがこっちを向く。

「あ、いやなんでもない」

そう？なんて他の奴らはまたワイワイガヤガヤし始めて

俺と樹だけの会話に戻る。

「ほら、気づかないぐらい
あいつも俺もなんにも変わんないでしょ」

フラれるわけないとわかりながらも
もしフラれても大丈夫だなんて
自分を見本にする情け無さ。

この2人以外にだったら絶対やらないからな。

「もっかい、ちゃんと話してみるわ」

"俺の気持ちを"

とやっと真っ直ぐ前を見た樹は
何か変わった気がした。