Business good friends2(J.T) (ページ18)

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、

(side樹)

当時、彼女が俺のことを好きだったと発した時

それが本当かどうかなんて考える余裕もなくて

激しい後悔に襲われた。

あの時、俺が冷たい態度をとらなければ
俺たちの関係はただただ真っ直ぐに
良い方向に進んでいたのかもしれない。

一度、自分から逸らしてしまった道が
元の方向に戻るとは思えなくて

「今は？」

なんて、知りたいような知りたくないような
彼女の本心に迫ろうとした。

正直、好きじゃないと言われることは
頭の片隅でわかってたし

それなら諦めるべきだとも心のどこかで思ってた。

だけど、1%にも満たない小さな希望にかけたいって

もし、彼女が俺に好意を抱いてくれているのなら

もう2度と突き放すようなことはしないと

そう思った。

でも、彼女は真剣な返事をくれなかった。

酔ってるのかも知れない。

でも、俺は今、ここでしか
彼女の本音を聞けないんだよ。

どうか、教えてくれ、と
必死になっていたことを風磨は察したのだろう。

俺を追い返すように部屋から出て行かせた。

…ああ。彼女は今頃
風磨に何を話しているんだろう。

夜風が冷たくて、

10代の自分にも
今の自分にも

"バカヤロー"

と叫びたくなった。