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「A〜ッ!一緒に帰ろう!!」
俺がそう言うと、コクンと頷いて俺の手を握るA。
Aと俺、月永レオは別に特別な関係なんかじゃない。
ただのプロデューサーとアイドルだ。
けどこんな手を繋ぐという行為はきっと客観的に見たら『そう』なるだろう
ただの恋人ごっこ
そう言うと少し悪いような気がするけど俺はこいつと手を繋ぐことで心が満たされた
通りかかった瀬名に少し絡むと瀬名は顔を顰めた。
あいつ太ったのか?
そんなことも思い口に出そうと思ったが怒られること間違いなしなので言わなかった。
「王様、あんた疲れてるんじゃない?」
「ん?疲れてないぞ?な、A!」
そう俺が言い、Aのほうを見るとコクンと小さく頷いて俺の手を強く握った
瀬名は俺の姿を見て溜め息を吐いた。
まったく、人に話しかけておいて溜め息とは…と思ったが俺も普段そんな感じだろうと思うからあまり気にしないことにする!
「あ、王様。ちゃんとレッスン来てよねぇ、Aも引き連れてさ」
「ああ、もちろんだぞッ☆」
ーーーー
何故だろう、俺の想いが通じないのは
ずっと、ずっと心の中で思ってるのに全然通じない。
俺とお前は一心同体で心も繋がると思っていた
なのに、全然伝わらない
はやく、俺の想いよ、伝われ。
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作者名:佐藤@くそメガネ野郎 | 作成日時:2017年12月14日 22時