君と俺と止まった時間【瀬名泉】 (ページ2)

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止まりだした時間ページ2

「………」

俺が目をあけると、真っ白な部屋にいた

四方八方真っ白で、精神と時の部屋みたいな

「ここ、どこなわけ…?」

俺がそう呟くと途端に、目の前にAが現れた

「Aっ！！！」

俺が抱き締めようとすると、俺の手はAの体へめり込んで、触った感触がない

「A………?」

Aはじっと、どこかを見ている

Aの視線の先には、小さな貼り紙があった

『ここは異世界空間』

俺が読むと、また貼り紙は変わってく

『お前に希望を与える。
これはとてもとてもいい
素晴らしいけどとても難しい』

希望を与える…?

どういうこと？

『お前に時計を授ける
これで時間を巻き戻しお前の
助けたい人を助けろ
助ける上でお前が死んでも
生き返るようになっている
だからお前と大切な人と
二人で生きれるように頑張れ』

急な長文は心臓に悪い

「泉くん、……ごめんね」

不意にAの声が聞こえたような気がした

Aをみたら先程より表情が柔らかくなっている

「A…大好きだよぉ…」

俺がそういうと、床が抜け俺はおちていく

いつの間にか、俺の手には懐中時計が握られていた

これから始まる、

きっと始まる

必ずAを助ける。

騎士として護る

彼氏として守る

Aのことを