愛されたかった少女 ページ7
家に帰ったら、相変わらずリビングからは、醜い男と顔も知らない女の関係。
体だけの、関係。
そんな、醜くて滑稽な関係を私は小さいころから眺めてた
引っ張ったらすぐ切れちゃうような関係。
けど、引っ張ったらお父さんに怒られちゃうからそっとして大事にしまってた
私は、小さく息を吐いて自分の部屋に直行。
体だけ愛されてなにになるの
愛はそれじゃないでしょ
さいていでも、私が求めてる愛はそれじゃない
お父さんは、素直だから愛が分かんないんだよね、
しかも、鈍感だから。私がこんなに愛してるの気づかないんだよね
そうだよ、そうなんだよね
そうだよ、今日の日記書かなきゃ
……愛されたいっていう欲望は私の中で日々大きくなっていく気がした
私は、昔のことを思い出した。
母さんの腕の中で私は笑顔だった、
心地よさそうに、笑っていて。
周りから見ても幸せと呼べるほどだった
けど、お母さんは、ある日家を出てから戻ってこなくなった。
いわゆる、私は母さんに捨てられたのだ。
お母さんのことを私は愛していた。
けど、お母さんは私を愛すことに疲れちゃったみたい
けど、いつか愛してくれるって思って待ってても来なかった。
それだけが事実。
愛の証明
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作者名:メガネ@ヤドカリ愛してるさん | 作成日時:2016年10月20日 21時