メール ページ5
その日の夜
万里は、ベットに胡坐をかいてスマホを前に置いて
Aからのメール待ち待機していた
「(まだかよ…)」
「(何してんだコイツ…)」
同室の十座がドン引きする位には
長い時間座って待っていた
もういっその事俺からメールを…!
そう思ったとき
丁度よくスマホが震えた
通知の部分には
新着メール
海咲 A
「(キタコレ!)」
秒で開いた
もう一度言おう
秒で開いた
件名:こんばんは
お友だちに送るの初めてだから緊張する…!
改めまして、宜しくね♪
Aらしいメール内容に
万里は思わずにやける
そして十座が気味悪がる
メールをちゃんと保護して
返信画面を開いた
件名:よっす
メールさんきゅ
どうやって打ってんの?音声認識的な奴?
そう打ちこんで、送信ボタンを押す
数分後に返信が来た
「(おっ、早ぇ)」
件名:ドヤァ
ぶるーてゅーす?のキーボードだよっ
くぼみがあって、使いやすいの!
「(何でドヤ顔・・・)」
笑いがこみあげてくる
それと同時に、ブルートゥースをぶるーてゅーすと打っている事に
可愛いと思う
「(摂津…スマホに向けてにやけてる…大丈夫か…?)」
遂に十座に心配され始めた万里は、そんな事に気付かずに
また返信する
件名:何のドヤ顔だよw
御嬢さん、ぶるーてゅーすってなってますよーww
「…(あ、そうだ)」
万里は送ろうとしたメール画面に
もう一文付け加える
あのさ、いっつも学校行くとき爺さんに乗せてもらってんの?
もしそうだったらさ、今度から俺と一緒に迎えにいかね?
家まで送り迎えつきの万里さんはいかがっすか?
「(送信っと)」
送ってから少し思う
流石に引かれるだろうか?
今日一日三十分ほどしか話していない相手に流石に警戒するか…
一緒にいたいがために気を早くしすぎたか
少量の後悔を胸に万里はAの返信を待った
――
―
「…こねぇ」
あのメールを送ってからというもの
十分ほど返信がこない
やはり
「(引かれたか…警戒されたか…)」
全く知らない男に
家まで送り迎えする何てやっぱり、怖いよなぁ…
「おい、俺はもう寝るぞ」
「うるせぇはよ寝ろ」
「…(マジで精神不安定か…)」
十座の言葉に適当に返事しながら
万里は自分の行動を後悔していた
ら
スマホが震えた
「!」
通知を見れば
新着メール
海咲 A
と書いてあった
「…」
生唾を飲み込みながら
万里はメール画面を開いた
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紅葉-くれは- - めっちゃいい話しだった…(;д;) (2018年3月25日 0時) (レス) id: 42f83da7c4 (このIDを非表示/違反報告)
ますみすみ(プロフ) - 一言いいですか...。最高でした!!! (2018年3月24日 23時) (レス) id: 43e6e1321d (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 続き気になります!更新頑張ってください♪ (2017年5月25日 18時) (レス) id: 00707a52c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お嬢(眼鏡野郎) | 作成日時:2017年5月23日 19時