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ジイジ ページ4

「最近のスマホってすごいよね」

「おう…すげぇな…(ん?まてよ)」

そこで万里の思考は回る

実は万里は

Aとの連絡手段をどうするか考えていた

毎回教室に行って会いに行くのもいいが

学校に行ってない時間も話をして距離を近づけたいというものあった

しかしAはlime等のSNSツールは使えないだろうと思っていたのだ

だがどうだろう!

Aのスマホにその機能があるというのならば!


「A!」

「どうしたの万里君」

「メルアド交換しようぜ!」

「…う、うん、いいよ」

跳ねるような声で聞いてきた万里に

Aは少し驚いていたが

何とかメルアドをゲットした

「じゃあ、帰ってから一回連絡入れるね」

「おう、待ってる」

「ふふふ…

お友だちの連絡先何て初めていれた…嬉しい♪」

また花が咲いたような笑顔をこぼすAに

万里の胸はきゅうんと鳴った

これが…トキメキ?!

「(いやいやいや…)」

「ば、万里君?」

ぶんぶんと首を振る万里の音に

若干引き気味なAであった

「あ、帰るよな」

「う、うん」

そして急に普通に戻る万里に

また驚くA


「送ってくわ、その爺さんの迎えの場所まで」

「本当?助かる」

「ん」

二人は図書室の鍵をしめて

学校を出た

雨は、いつの間にか止んでいた


―――


「おっAが男連れとる

ぼーいふれんどっちゅーやつじゃろ」

「もーお爺ちゃんったら、違うよ

今日お友達になってくれた摂津万里君」

「どもっす」

正直言ってAの爺さんは強烈だった

和服を着ていてひげが生えている渋いイケメンないジイジなのだが

またがっているのは二人の利用の大型バイク

超かっけぇが、凄かった


「なんじゃとぉ!?」

「!?」

Aの言葉を聞いたジイジは

バイクから飛び降り

万里に近づき

「小僧…

ありがとうなぁ!」

「は?」

「Aと友達になってくれてありがとうなぁ!」

そういってニカリと歯を出して笑うジイジの顔は

Aの笑顔にそっくりだった

「もうお爺ちゃんったら…」

「だってのうA!わしゃ嬉しいんじゃ!」

「その話はまた家で聞いたげるから!」

ジイジの背中を押してバイクにまたがらせ

Aもその後ろに乗り込んだ

「じゃあね万里君!今日は有り難う!」

「いや、俺の方こそだわ」

「また明日ね!」

そういって颯爽とバイクは駆けて行った

「…濃いなぁ」

とりあえずAからのメールを楽しみに

万里も寮への道のりを歩いた

メール→←歪める表情



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紅葉-くれは- - めっちゃいい話しだった…(;д;) (2018年3月25日 0時) (レス) id: 42f83da7c4 (このIDを非表示/違反報告)
ますみすみ(プロフ) - 一言いいですか...。最高でした!!! (2018年3月24日 23時) (レス) id: 43e6e1321d (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 続き気になります!更新頑張ってください♪ (2017年5月25日 18時) (レス) id: 00707a52c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お嬢(眼鏡野郎) | 作成日時:2017年5月23日 19時

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