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何でなのか ページ19

「ーーは?」

「あれ?聞こえてなかった?

だから、私海外に「いや聞こえてたよ!」

あ、良かった良かった」


Aの突然のカミングアウトに

万里は頭が混乱していた

海外?いく?なんで??てかなんで急に?

「あはは、ビックリさせちゃった?」

「ったりめぇだろ…心臓バクバクいってるわ」

「ごめんごめん

ほんとに急に決めたことなんだよ」

笑いながら謝るAに

はぁと大きくため息をついて万里はその場にしゃがむ

「…理由聞いてもいんかよ?」

「あぁ、そうだね勿論いいよ」

万里の声が後ろから聞こえてきたので

Aも少ししゃがみ

「とりあえずゆっくりとお話できるところに移動しない?」



ーー



あれから二人は

近くの公園へと移動した

「ほらよ」

「わ、ありがとう」

万里は自動販売機で買ってきた温かい缶コーヒーをAに渡し、隣に座った

「…で?何で海外?」

「あ、うんそうだったね

…えっとね


実は、ずっと前から海外に行かないかって話は出てたの」

「何で?海外留学??」

「んー…と

目をね、治すために

海外の病院に行かないかっていう話が数年程前かr「はぁ?!?!」」

Aの言葉に万里は驚き声を上げ

思わず立ち上がった

Aは耳が痛くなり手で塞ぐ

「わ…わり

…いやだってよぉ、んなのすぐ行けば良かったじゃねぇか」

「あはは大丈夫大丈夫

そうだね、でもね万里くん

私には、今まで見たいモノが無かったの」

「見たいモノが、ない?」

「そう

目が見えなくて困ることは沢山あるけれど、本当に困ったことはないし、普通の生活は遅れるし…まぁ助けは必要なんだけど

でも、見たい景色や人、物がなくって

じゃあ、別に治さなくってもいいんじゃないかなって…ね」

少し目を開けてAは話す

その姿が酷く悲しげで、万里は思わず口に出してしまった

「俺は、お前に見せてぇ景色がいっぱいある」

「…万里くん?」

「海も、劇団も、空のあおさも、何だって

俺が見てきたものをお前に何でも、全部見せてやりたいんだ」

「…」

「俺さ、俺の劇を、俺たちの劇を

Aに、見てもらいてぇよ……」

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紅葉-くれは- - めっちゃいい話しだった…(;д;) (2018年3月25日 0時) (レス) id: 42f83da7c4 (このIDを非表示/違反報告)
ますみすみ(プロフ) - 一言いいですか...。最高でした!!! (2018年3月24日 23時) (レス) id: 43e6e1321d (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 続き気になります!更新頑張ってください♪ (2017年5月25日 18時) (レス) id: 00707a52c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お嬢(眼鏡野郎) | 作成日時:2017年5月23日 19時

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