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おはよう ページ8

インターホンから聞こえる声に、返事をする

「せ、摂津万里です」

『万里くん!今出るね、まってて』

「おう」


ーー


「おはよう万里くん」

「はよ」

「よぉ坊主」

「どもす」

「悪ぃなぁ、Aの事頼むぞい!」

ジイジが大声で笑いながら万里の背中を全力で叩く

歳の割に自分よりもあるんじゃないかと思う力で叩いてくるので

少し咳き込むが、我慢する


「うっ、うす、行こうぜ」

万里の言葉にAは頷く

「うん!じゃあお爺ちゃん

行ってきます」

「おーう!気をつけての」

ジイジに送り出されて

二人は学校への道を進んだ

勿論万里が車道側に寄って


ーー


「ごめんね、本当に家まで来てもらっちゃって、遠かったでしょ?」

杖で障害物を確認しながらゆっくりと進む

万里も、どこに何があるかとか

何歩先に段差があるなどを教えながら歩く


「そんな思ってる程遠くなかったぜ

むしろ、うちの寮から数十分位の近い距離」

「そうなの!?そんな近かったんだー」

驚きだねーとコロコロ笑う

「(かわ…)だから気軽に頼れよ

変に気ぃ使わなくていいから

…まぁ、昨日あったやつに気ぃ使うも何もねぇと思うけどよ」

そう言う万里の言葉に

Aは慌てて否定する

「そんな事ないよ!

万里くんは悪い人じゃないって!ちゃんと私分かってるから!

昨日、私が視覚障害者だって知って何も言わずに楽しくお話してくれて

嫌がる態度たってしたのに、むしろ私の方に気を使ってくれて

すっごく!嬉しかったんだからね!」


そゆこと言ったら怒るよ!とプンスコしながら杖で万里の足を軽く叩くAに

嬉しい気持ちが湧き上がってきた万里がぶわぁっと赤面した


「わ、分かったから…!!俺が悪かった!!悪かった!!

……ほら、段差あるからきぃつけろ」

「わっ…と、ありがと」

「ん(何とかごまかせた…のか)」

学校に着くまでにこの赤い顔をどうにかしなければと

万里はAのサポートをしながら道を進んだ

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紅葉-くれは- - めっちゃいい話しだった…(;д;) (2018年3月25日 0時) (レス) id: 42f83da7c4 (このIDを非表示/違反報告)
ますみすみ(プロフ) - 一言いいですか...。最高でした!!! (2018年3月24日 23時) (レス) id: 43e6e1321d (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 続き気になります!更新頑張ってください♪ (2017年5月25日 18時) (レス) id: 00707a52c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お嬢(眼鏡野郎) | 作成日時:2017年5月23日 19時

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