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Ep.33 ページ35

ゾ「どういう事や!!」

対談を終え、ロズベルトを部屋まで送る。
自室に戻ればゾム様直ぐに食ってかかった。

「……どういう事、とは」

ゾ「お前、お見合いは嫌や言うとったやん!!
なんで…」

「気が変わったんです…。
すごく好青年な方でしたね!妹さんの影響であんな事に…。」

ゾ「お前、本気で言うとん…?」

あの嘘を見抜けない訳が無い。
彼もそれはわかっている。
でも…ごめんなさい。
私はここで引き下がれないの。

「ゾム様…?何を仰ってるのですか。」

ゾ「嘘やろ…。」

「どうされたんですか?ゾム様。」

納得の行かない様子のゾム様。
彼は苦虫を噛み潰したような顔をして、部屋を出ようとした。

ゾ「…見損なったわ。
あないな嘘、簡単に信じるなんて…。
俺の右腕は優秀やと思っとったんに…。」

「嘘…?何を…」

ゾ「っ…!!もうええわ!!」

バタン!という音ともに戸が乱暴に閉められた。


「っ……ごめんなさい、ゾム様…」

私だって戦いたいのだ。
それがあなたの為なら尚更。

「ただで、負けつもりはありませんから。」




ーーーー

(ゾム目線)

なんでや。なんでや!なんでや!!
あないな嘘…見抜けないわけないやろ!
お前はそないな馬鹿やないやろ…。

だいたい…
お見合いするつもりは無いって…
言うとったやん…

ゾ「っ…くそ!」

胸が痛い。
傷ではない。
でも何故か痛い。

嫌や。行くな。
あんなやつの所に。


落ち着け。俺。
冷静に…考えるんや。

ゾ「……ふぅ。」

よし。

あの行動には何かしら理由があるはずや。
なんや…。
弱みを握られている…?
いや、それなら対談のあの雰囲気は少しおかしい。

もっと別の理由…。
あいつが動くとしたら…
我々国に何か…?

グルッペンに聞いた方がええかな…。


…ロズベルト・ターナー。
嫌に甘い匂いがした。
俺はあの匂いを知っている気がする…。

なんや…。
どこで…。

ゾ「…!嘘やろ…?」

あの匂い。
そうだ。あの国で……。
でも何故…。あの国は潰したはず…。

関係者…なのか?

ゾ「…必ず、手がかり見つけたる」

俺の情報収集能力舐めんなや…。

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雨々(プロフ) - 桜猫さん» なんと実はここで50話なんです (2019年5月10日 19時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - あ"あ"ーー!!夢主ちゃぁぁぁん!! (2019年5月10日 17時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - 桜猫さん» わぁ!!いつも見てくれてありがとう!! (2019年5月7日 20時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 眼福だぁ~!♪ヽ(´▽`)/ (2019年5月7日 20時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - 桜猫さん» いぇいいぇい! (2019年5月4日 10時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夕凪 | 作成日時:2019年4月14日 2時

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