【wrwrd】翡翠の竜【zm】

Ep.23 ページ25

｢ゾム様、どうしてこちらに？｣

まさか抜け出してきたのでは…
と不安になる。

ゾ｢護衛任務や。まあ…グルッペンにしてやられた感はあるんやけど……｣

｢護衛って…私のですか？｣

ゾ｢まあ…せやな。
つう訳やから、しばらくはここにおるから。｣

1人で退屈していた私には最も素晴らしいプレゼントだった。
ゾム様がいるのなら私も楽しい。
……何かを探しているようだ。

ゾ｢…ダクトあらへんの？｣

｢待ってください。え、ダクトで過ごすおつもりですか？｣


さすがに私はゾム様を引き止めた。
待て待て。ちゃんと部屋用意するから。


何とかゾム様を止める。
メイドさんに事情を説明し、部屋を用意してもらった。

ゾ｢なんや…すまんな。部屋まで用意して貰って｣

｢客人みたいなものですから。
それに、傷治り切ってないでしょう。｣

ゾ｢うっ…｣

痛いところを付くなと抗議された。
きっとグルさんは休養を取らせたいがために敢えてこちらに送ったのだろう。
暇になると動いてしまうから……。




さて……
彼の食欲はどうしようか……。

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