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「「「「頂きます！！！」」」」
一斉に食べ始めるから、争奪戦も勃発するんだよね。ほら、例えば彼処。薬研と厚で魚を取り合ってる。あれって確か、燭台切さんが歌仙さんから教えて貰ったむにえるってやつじゃないかな。美味しそ〜。それに前田と平野も、採れたて新鮮お野菜を取るタイミングの駆け引きをしてる。確かにあの野菜、ここ最近で１番よく育ってたもんね。ボクも後で食べよっと。
勿論仲良く食べてる刀剣達もいるよ。左文字兄弟の人達なんか、それぞれの取りやすい位置にある料理を大量に取ってシェアしてるし。鶯丸さんと大包平さんも、苦手な料理は食べてあげたり半分こしたり。
あるじさんは………いち兄とお肉を取るタイミングの駆け引きをしてる。確かにあのお肉、焼き加減が最高で良い匂いするもんね〜。そう思ったら早い者勝ち。ボクはすかさず手を伸ばして箸でお肉を掴み、自分のお皿へと持っていく。それを見たあるじさんといち兄は目をまん丸くした。
「乱〜！！それは俺が狙ってたやつだぞ！？」
「御恥ずかしながら、私も狙ってて、主と駆け引きをしていた真っ最中だったというのに……」
「えへへ〜。こういうのは駆け引きじゃなくて、勢いが大事なんだよ〜、いち兄にあるじさん！攻撃は最大の防御って言うでしょ？」
「流石だな乱。馬の唾を瞬足で避けてその流れで手刀を入れただけの事はある」
「一寸黙ってて薬研」
それはボクも馬に悪かったと思ってるし、少し恥ずかしい黒歴史なんだから〜。よし決めた。明日の手合薬研と出来る様にあるじさんに言っておこう。覚えときなよ薬研。
そんなこんなで、あっという間に時は過ぎて行った。
悲劇が近々起こる事も知らずに。
７６ 食事？否、戦だ！！ 乱side ページ41
「ちょっ、主？」
「最近泣き過ぎじゃない主」
「否、だってよ……鶴丸も皆も、こんな俺を、笑顔にしようとしてくれてよ……嬉し過ぎるわもう好きぃ……」
「俺も主の事好きだよー」
あるじさんが余りにも泣くものだから、みんなであるじさんを慰めたり笑ったりする。ボクも、久し振りの和やかな雰囲気に、自然と笑みが溢れた。
「それじゃあ、鶴さん達からの贈り物も出来た所だし、そろそろご飯にしようか」燭台切さんの合図で、ボク達はそれぞれの席へと移動し始めた。ボク？勿論あるじさんの隣だよ。ボクはあるじさんの初期刀だからね！
頂きますの号令は、我が本丸の審神者、あるじさん。「よっし、それじゃあ気合い入れて食うぞ〜！頂きます！！」
一斉に食べ始めるから、争奪戦も勃発するんだよね。ほら、例えば彼処。薬研と厚で魚を取り合ってる。あれって確か、燭台切さんが歌仙さんから教えて貰ったむにえるってやつじゃないかな。美味しそ〜。それに前田と平野も、採れたて新鮮お野菜を取るタイミングの駆け引きをしてる。確かにあの野菜、ここ最近で１番よく育ってたもんね。ボクも後で食べよっと。
勿論仲良く食べてる刀剣達もいるよ。左文字兄弟の人達なんか、それぞれの取りやすい位置にある料理を大量に取ってシェアしてるし。鶯丸さんと大包平さんも、苦手な料理は食べてあげたり半分こしたり。
あるじさんは………いち兄とお肉を取るタイミングの駆け引きをしてる。確かにあのお肉、焼き加減が最高で良い匂いするもんね〜。そう思ったら早い者勝ち。ボクはすかさず手を伸ばして箸でお肉を掴み、自分のお皿へと持っていく。それを見たあるじさんといち兄は目をまん丸くした。
「乱〜！！それは俺が狙ってたやつだぞ！？」
「御恥ずかしながら、私も狙ってて、主と駆け引きをしていた真っ最中だったというのに……」
「えへへ〜。こういうのは駆け引きじゃなくて、勢いが大事なんだよ〜、いち兄にあるじさん！攻撃は最大の防御って言うでしょ？」
「流石だな乱。馬の唾を瞬足で避けてその流れで手刀を入れただけの事はある」
「一寸黙ってて薬研」
それはボクも馬に悪かったと思ってるし、少し恥ずかしい黒歴史なんだから〜。よし決めた。明日の手合薬研と出来る様にあるじさんに言っておこう。覚えときなよ薬研。
そんなこんなで、あっという間に時は過ぎて行った。
悲劇が近々起こる事も知らずに。
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