炎天下の体育祭 後編 【琥珀さんリク】 ページ7
雲雀「何？」
骸「二人三脚……」
雲雀「言っとくけど、譲らないから」
骸「クフフフ……
言うと思いましたよ。しかァし！」
骸が開き直る。
だが、既に数ｍほど先にいたので声は聞こえなかった。
.
A「……すげー違和感が」
雲雀「うるさいよ。
というか出るからには無様なことしないでよ？」
片足を結んだ。
この二人三脚はリレー式になっており、A達はアンカー。
すると観覧席からうっさい声が聞こえた。
骸「雲雀恭弥ァー！
出るからには負け戦など許しませんよー！」
A「元気だな、あいつ」
雲雀「咬み殺してきてもいい？」
A「これが終わったらねー」
必死にクロームが止めようとしているようだったが、骸は止まらない。
そんな話をしていたら、いつの間にか第一走者がスタートしていた。
応援の声が飛び交うが、２人の耳にはあいつの声しか聞こえない。
骸「Aー！どうせなら僕と走りませんかー！？」
A「生徒じゃない奴と走ってどーすんだ！」
骸「そんなの関係ありません！
僕らは運命の糸で繋がれて……」
A「ねぇよ！」
そうしてる間にも、もう次は２人の番だ。
今のとこは１位。
雲雀も運動は出来るはずだから、心配はいらないだろう。
バトンが雲雀に渡された。
２人に掛け声はなかったが、とても息が合っていた。
A「さすが恭弥って感じ？」
雲雀「何それ」
ゴールが目の前に迫った。
さすがに疲れたのか、吐息が聞こえた。
耳元で響き、肩が揺れた。
よくよく考えて見れば、距離も近い……というかくっついてるし。
A「フフッ……」
あと１歩でゴール。
だった。
骸「Aー！
そんな乱暴な彼氏は放っておいて僕と一緒に汗を流しましょうよ！」
その言葉を聞いて、雲雀の何かが切れた。
ゴール前で雲雀は止まった。
Aは転びそうになった体のバランスを取り、唖然とした表情になる。
雲雀を見ると手にはトンファー。
足を結んでいた紐はほどけていた。
殺気を放ちながら、雲雀は骸の方へ走って行った。
A「あの……」
１人になったAをいくつものペアが通り過ぎて行く。
放送で、A達が失格になったと告げられた。
A「体育祭なんて大嫌いだァ！！！」
Aの叫び声はどの応援の声よりも……大きかった。
fin.
変身ドリンク 前編 【恋歌@雲雀ファンクラブ会長さんリク】→←炎天下の体育祭 前編 【ことり＊さんリク】
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Ren(プロフ) - まつ姉さん» ありがとうございます！ｗｗ (2015年12月15日 13時) (
レス) id: 9eaa592448 (このIDを非表示/違反報告)
まつ姉 - 骸のキャラ崩壊が面白いwwwwwwwwww (2015年11月30日 0時) (レス) id: 179b97f76b (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - ヒバリン大好き人さん» 雲雀オチは私も好きなんです！ありがとうございます！まだまだ頑張ります！！ (2015年3月18日 21時) (レス) id: 9eaa592448 (このIDを非表示/違反報告)
ヒバリン大好き人 - はじめまして！この小説、とっても面白いです！！ヒバリンオチが、とっても好きで、今まで見た中でも、一番面白いです！これからも、頑張ってくださいね♪ (2015年3月18日 20時) (レス) id: de4490dd3a (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - 範人さん» 初めまして。本当ですか！？そう言っていただけて、とても嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2015年3月5日 22時) (レス) id: 9eaa592448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｒen | 作成日時：2014年10月3日 22時
