体と心の熱 後編 ページ5
雲雀「熱くない？」
A「丁度いいれす……」
お粥を口に含みながら答える。
これは恭弥が作ったものなのだろうか。
そう考えると自然と笑みがこぼれた。
雲雀「何、笑ってるの。はい」
A「まだ食べてるんだけど！」
次の一口を待つ雲雀にまたもや大声を出した。
雲雀「だって笑ってるから」
A「いや、理由になってな………ゴホッゴホッ」
雲雀「病人なんだから大声出さないでよ」
A「恭弥とじゃ、ツッコミなしはきつい……」
雲雀「何それ」
一旦呼吸も整い、お粥に目をやった。
雲雀「もう寝たら？」
表情が苦しそうだったのだろう。
雲雀がお椀を置いた。
そしてAに布団を被せ直す。
A「うん……」
言われるがまま、Aは布団へと入った。
雲雀「僕は食器片づけてくるから」
A「……うん」
雲雀は食器を持って部屋を去った。
返事までの間があったのは、傍にしてほしかったから。
こんな風に思うこともあまりないのだが。
Aは目を閉じた。
なぜかとても寂しく感じる。
恭弥の近くにいたいと願ってしまう。
そう思って蹲っていたら、戸が開いた。
慌ててその方向に視線をやった。
そこにいたのは雲雀。
A「恭弥……？」
雲雀「君に呼ばれてる気がしたんだけど……違った？」
怪しい笑みを浮かべて聞き返す雲雀。
あぁ、敵わないなぁ。
A「さぁ、どーだろーね」
答えを曖昧にして返すと、隣にぬくもりを感じた。
A「えっ……」
雲雀「やっぱりまだ熱いね」
雲雀が布団の中へ入ってきたのだ。
A「風邪……うつるよ……」
雲雀「今は自分の心配をしなよ」
そんな事を口にしながらも、とても心地が良かった。
A「……ありがと」
.
数日後。
Aは完治した。
しかし、部屋で寝ている人物がいる。
A「だから言ったじゃん」
雲雀「……」
顔色がほんのり赤い雲雀。
雲雀の熱は３８．７。
そのまま本当に風邪がうつってしまったようだった。
A「でも今度は俺が看病してやるよ」
雲雀「少し…心配なんだけど」
A「フン！１日で治してやるからな！」
雲雀「それじゃあ……早く治してね？」
その優しい笑みにAの心の熱が、また上がった。
fin.
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Ren(プロフ) - まつ姉さん» ありがとうございます！ｗｗ (2015年12月15日 13時) (
レス) id: 9eaa592448 (このIDを非表示/違反報告)
まつ姉 - 骸のキャラ崩壊が面白いwwwwwwwwww (2015年11月30日 0時) (レス) id: 179b97f76b (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - ヒバリン大好き人さん» 雲雀オチは私も好きなんです！ありがとうございます！まだまだ頑張ります！！ (2015年3月18日 21時) (レス) id: 9eaa592448 (このIDを非表示/違反報告)
ヒバリン大好き人 - はじめまして！この小説、とっても面白いです！！ヒバリンオチが、とっても好きで、今まで見た中でも、一番面白いです！これからも、頑張ってくださいね♪ (2015年3月18日 20時) (レス) id: de4490dd3a (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - 範人さん» 初めまして。本当ですか！？そう言っていただけて、とても嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2015年3月5日 22時) (レス) id: 9eaa592448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｒen | 作成日時：2014年10月3日 22時
