エイプリルフール 前編 【夜うさぎさんリク】 ページ31
今日の日付は４月１日。
正直言うと毎年、この日のことを忘れていた俺。
しかし、今回は違う。
しっかりと覚えている。
というわけで恭弥で試してみようと思う。
何をだって？
決まってるだろう。
騙してやるんだよ。
そして、現在。
応接室でくつろぐA。
仕事をしている雲雀。
最高の場面だ。
A「なぁ、恭弥……」
雲雀「何？」
ただの嘘ではつまらない。
あっと驚かせてやろうと思う。
そこで、思いついた嘘……
A「別れよう……？」
心の中で大笑いしながらも、冷静を保った。
予想通り、目を見開き驚く雲雀。
怒鳴り返してくるか、とも思ったが違った。
雲雀「そう……」
A「え？」
雲雀にしてはあっさりしすぎていた。
少し、戸惑うA。
空気が重くなっていた。
雲雀「僕も……そうしようと思ってたんだ。
君もそう思ってたのなら、話は早いね」
A「きょ、恭弥……？」
残念そうにする雲雀。
焦りを感じ始めた。
嘘だ、とその場で言おうとするが声が出ない。
雲雀「さようなら……」
A「あ！恭弥！」
雲雀は応接室を出て行ってしまった。
足が震え、前に進まない。
肩も手も、震えていた。
A「……あれ………？」
１人になった部屋で首を傾げた。
.
その後、必死になって校舎を駆け回った。
しかし雲雀は見つからず。
反面諦めるような形で、屋上に来ていた。
？「おや、Aじゃないですか」
A「何で他校の奴がいるんだよ」
背後に骸が立っていた。
馴れ馴れしそうに隣に腰を下ろす。
骸「あれ？元気ないですね。
何かありました？」
A「別にィー……？」
骸「雲雀恭弥絡みですかね」
図星だった。
黙り込むA。
聞きたそうにしているので、Aはため息をついた。
A「今日さ、エイプリルフールだから嘘ついてみようと思ったんだ」
骸「それはまさか“別れよう”とかじゃないですよね？」
A「何で分かったんだ？」
少し驚くAに骸はやれやれといった表情を見せた。
骸「ありがちなことですよ、全く」
A「嘘だってばらそうと思って探したんだけど……。
恭弥の奴……どこにもいなかった……」
顔を隠すA。
声が少しだけ掠れていた。
自分からやったとは言え、悲しいのだろう。
骸は空を見上げた。
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Ren(プロフ) - まつ姉さん» ありがとうございます！ｗｗ (2015年12月15日 13時) (
レス) id: 9eaa592448 (このIDを非表示/違反報告)
まつ姉 - 骸のキャラ崩壊が面白いwwwwwwwwww (2015年11月30日 0時) (レス) id: 179b97f76b (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - ヒバリン大好き人さん» 雲雀オチは私も好きなんです！ありがとうございます！まだまだ頑張ります！！ (2015年3月18日 21時) (レス) id: 9eaa592448 (このIDを非表示/違反報告)
ヒバリン大好き人 - はじめまして！この小説、とっても面白いです！！ヒバリンオチが、とっても好きで、今まで見た中でも、一番面白いです！これからも、頑張ってくださいね♪ (2015年3月18日 20時) (レス) id: de4490dd3a (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - 範人さん» 初めまして。本当ですか！？そう言っていただけて、とても嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2015年3月5日 22時) (レス) id: 9eaa592448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ｒen | 作成日時：2014年10月3日 22時
