10話 ページ11
――そしてまた日は経ち
楓は川の上に立ち、柱間とマダラは、お互い向かい合うように岸に立って水切りをしていた
柱間「二人共届いたな」
マダ「その石…水切りするにはいい石だ」
マダ「…次に会うまでてめェーに預けとく!」
『(おぉ、かっこいいねぇ〜。…さて、私も帰るか)』
宿儺《小娘》
『!話すの久しぶりだね〜宿儺。どした?』
宿儺《あれを見ろ》
『?柱間がどうした……!!』
『あれは…(柱間の弟か??何故…柱間をつけてきた?)』
宿儺《あのマダラとかいう小僧も同じ状況だろうな》
『……そろそろ、か』
『("お別れ"も、近いかな………)』
―――
《千手一族の集落》
仏間「お前が会っている少年と少女がいるな…」
柱間「何でそれを......」
扉間「父上の命令で、兄者をずっと尾けてた…。感知ならオレが上だ。最近やたらと出かけるから、何かあると思って......」
仏間「あの2人をワシが調べた。少年の方は"うちは一族"の者だ」
仏間「我ら一族の大人達の手練もやられている。生まれながらに、忍の才を持つ少年のようだ」
柱間「......!(…やっぱそうだったか…)」
仏間「それと、少女の方は昔"滅びた五条一族"の生き残りだ」
柱間「五条...一族......?」
扉間「父上、五条一族とは一体......」
仏間「お前たちが知らないのも無理はない。柱間が産まれてしばらくして全滅したのだからな」
仏間「五条一族は"呪術"を使う一族として有名だった。我ら千手一族、そしてうちは一族とも並ぶ実力だった」
仏間「呪術......相手を呪う術を使うことから、五条一族は恐らた。だがある日、何故か五条一族は急激に人口が減った」
柱間「......?何故…」
仏間「分からん。だが、ある1つの家族だけは生き残った。それが、あの少女一家だ」
柱間「(だが、楓は両親がもういない......)」
仏間「そしてあの五条の少女。母親が"うちは一族"だ」
柱間「なっ......!!」
仏間「母親の名を"うちはタマキ"。昔、戦場でも有名な名だったが、急に姿を消した。まさか五条一族の人間と結婚して子供もまでいたとは......」
柱間「(マダラがうちは......それはなんとなく分かってた。けど、まさか楓もとは......)」
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作者名:Mirai | 作成日時:2021年2月13日 23時